大学寮選びのお役立ちコラム2024.09.04
大学進学を控えている方は、新しい環境で始まるキャンパスライフにワクワクしますね。一人暮らしを予定している人も多いのではないでしょうか。
一人暮らしは、これまで実家に住んでいた人にとっては憧れの響きかもしれません。自由な時間、自分だけの空間で思いっきり満喫できる…想像するだけで心が躍ります。
ただ同時に、心配ごとや不安を抱えている人もいるはずです。一人暮らしは、本当に楽しいものなのでしょうか?
そこで今回は、大学生の一人暮らしについて、メリットとデメリットを紹介します。不安を解消する秘訣もお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
一人暮らしするか迷っている人は、周りの大学生がどのくらい親元を離れて独り立ちしているのか気になりますよね。
日本学生支援機構(JASSO)が発表した「令和4年度学生生活調査結果」によると、昼間部に通う大学生のうち、国立大学では60.4%、公立大学では55.2%、私立大学では28.6%の学生が一人暮らしをしていることが分かりました。
平均で見ると、全国の大学生の約半数がすでに一人暮らしをしていることが分かります。
一人暮らしは決して少数派ではなく、むしろ多くの大学生にとって当たり前の選択肢になっているのが分かりますね。
親元を離れて自由な生活、一人だけの空間で思いっきり過ごしたい…そんな夢が叶うのが、一人暮らしの最大の魅力ではないでしょうか。
具体的にどのようなメリットがあるのか、具体例を5つ紹介しますね。
一人暮らしを始めれば、親の目を気にせず好きな時間に好きなことができます。夜更かしだって早起きだって、誰にも文句は言われません。24時間365日、自分の時間ができるということです。
さらに、自分だけの空間を自由にカスタマイズできるのも魅力の一つ。インテリアにこだわったり、好きな音楽を聴きながらしっぽり過ごしたり、リラックスできる空間を作れば毎日がもっと楽しくなります。
料理や掃除の腕前がレベルアップするのも、一人暮らしのメリットでしょう。
特に、自炊は一人暮らしの醍醐味の一つ。最初はレトルトや外食に頼ってしまうかもしれませんが、レシピ本や動画を見ながら挑戦すれば、いつの間にか料理の腕前がレベルアップするかもしれません。
栄養バランスを考えて健康的な食事を心がければ、集中力も体力もアップ。料理は節約にも繋がるので一石二鳥です。
また、洗濯や掃除も自然と習慣化できるようになります。家事力は社会人生活でも必ず役に立つので、一人暮らしはスキルを磨く絶好のチャンスなのです。
大学に近い場所に住めば、通学時間を大幅に短縮できます。朝ギリギリまで寝ていても大丈夫ですし、夜遅くまで学校で勉強したいときにも便利でしょう。
通学時間が短くなれば、浮いた時間を勉強やサークル活動、アルバイトに有効活用できます。
一人暮らしを始めれば、友達を気軽に家に招き、ホームパーティーや映画鑑賞など楽しい時間を共有できる機会が増えます。自宅が社交場になるなんて、学生ならではの特権ですよね。
友達との交流は、ストレス解消にも効果的。一人暮らしで寂しくなったときも、友達とワイワイ過ごせば心も体もリフレッシュできるかもしれません。
実家だと、テレビや洗濯機の音、その他生活音が聞こえていることがあるので、集中力が切れてしまうという人も多いはず。
一人だけの静かな空間で勉強すれば、想像を超える集中力を発揮できます。図書館やカフェに行く必要もなく、いつでもどこでも勉強モードに入れます。
大学生活の中で、資格取得に励みたい学生も多いでしょう。自宅で自分のペースで学習を進めたいという方は、一人暮らしに向いているかもしれませんね。
キラキラして見える一人暮らしの裏側には、誰もが抱える葛藤と乗り越えるべきハードルがあることも忘れてはいけません。
一人暮らしを後悔しないためにも、次に挙げる点を理解しておきましょう。
実家から離れてはじめての一人暮らしを始めると、慣れない環境に不安や孤独を感じたりすることがあります。ホームシックになってしまうこともあるでしょう。
友達や家族と話す機会が減ると、孤独感が募り精神的に不安定になってしまう可能性があります。大学内で気の合う友人を探したり、大学生活に慣れてきたらアルバイトを始めてみるのもおすすめです。
一人暮らしでは、家事を全て自分でこなさなければなりません。料理、洗濯、掃除、ゴミ出し…毎日あらゆるタスクをこなす必要があり、想像以上に時間と労力がかかります。
家事が苦手な人や授業で忙しい人は、時間管理や家事の効率化が課題になってきます。献立を事前に決めておく、洗濯物は溜めない、掃除はこまめになど、家事の負担を減らす方法を考えておいた方が良さそうですね。
ただ家事については、プラス思考で考えれば自立への第一歩にもなり得ます。一人暮らしを始めた数週間は大変かもしれませんが、慣れてくるとお手のもの!と感じるかもしれません。
一人暮らしは、生活習慣が乱れやすい環境です。夜更かしや外食が多くなり、睡眠不足や栄養バランスの偏りなどが起こりやすくなります。
規則正しい生活を送るためには、起床時間と就寝時間を決め、三食しっかり食べるようにしましょう。自炊が難しい場合は、宅配弁当や冷凍食品を活用するのもおすすめです。
また、曜日によっては出不精になるケースも少なくありません。大学は自分で履修を決めるため、講義がない日もあります。そのため、用事のない日は1日中部屋に引きこもってしまうこともしばしば…。特にインドア派の場合は、運動不足に陥ってしまいます。
今からでも、ウォーキングやジョギング、筋トレなど、身体を動かす習慣を取り入れておきましょう。
一人暮らしは、自由と責任が表裏一体です。一人暮らしを始める前に、デメリットを回避する対策を考えておきましょう。
一人暮らしでの心配ごとといえば、病気になったときやトラブルが発生したときでしょう。
たとえば高熱で動けないとき、病院へは自力で行くしかありません。食事を準備するのも買い物に行くのも、体調不良のときはなかなかつらいものです。体調が悪い中で誰も助けてくれない辛さは想像以上でしょう。
万一の事態に備えて、一人暮らしを始める前に、徒歩圏内の病院や救急相談窓口の場所を把握することが重要です。家族や友人に緊急連絡先を伝えておく必要もあります。
また、はじめての一人暮らしならではのトラブルとして、新生活を狙った訪問販売や勧誘などにも注意が必要です。
新しい環境に慣れるだけでも大変な中で、見知らぬ人物が尋ねてくるのはストレスや不安を増大させてしまうかもしれません。こうした不安を避けるためにも、管理人が常駐する物件や、オートロック付きの物件を探してみるといいでしょう。
一人暮らしを始めると、家賃や光熱費、食費など、生活費がグッと増えます。アルバイトで稼いでいないと、親からの仕送りだけでは生活が苦しくなることも…。
生活費の中でも大きな割合を占めるのは家賃です。都市部だとワンルームで6万以上する物件が多く、大学生の場合はそれだけで生活を圧迫してしまうかもしれません。
また、お金の管理が苦手な人は、必要以上にお金を使いすぎてしまうケースがあるので注意してください。大学生は、ゼミやサークルの飲み会やイベントごとが多いもの。全ての場に参加していると、あっという間にお金がなくなってしまいます。
実家に住んでいれば、家賃や食費がかからず多少の余裕があるかもしれません。しかし、一人暮らしをしている身であれば、上限を決めて計画的に使う必要があるでしょう。
ここで気になってくるのが「大学生の一人暮らしは生活にいくらかかるの?」という疑問です。
「新生活と同時にアルバイトを始めれば足りる?」
「奨学金を借りるから余裕?」
と、お金に関してはいろいろと計画している人も多いでしょう。
具体的に、平均値を見ていきましょう。
全国大学生活協同組合連合会の「第59回学生生活実態調査」によると、大学生一人暮らしの生活費は全国平均で月12万8,000円という結果になりました。
あくまで全国平均なので、都市部であるほど高くなる傾向があり、一都三県になると月14万円を超えてしまいます。
大学生の一人暮らしでもっとも大きな支出になるのは住居費です。
同調査によると、大学生一人暮らしにおける平均家賃は、全国平均で54,130円。一都三県になると1万円ほど高くなり、64,590円という結果になりました。
大学生活は長くて4年、もしくはそれ以上かかる可能性があるので、物件選びは慎重に行いたいものです。
一人暮らしの家賃相場や節約方法については、こちらのコラムで詳しく紹介しています。
家賃の次に支出の割合が増えるのが、食費です。
「第59回学生生活実態調査」によると、一人暮らしの大学生が1ヵ月で使う食費の平均は25,880円という結果が出ています。日割りにすると約860円で生活することになります。
ここに飲み会やイベントごとが入ってくると、1日800円台というのは難しくなるでしょう。
節約するのもありですが、食費を極端に削るのは健康によくありません。賢くお買い物をすれば、食費のやりくりは可能でしょう。
無理なくできる食費の節約術は、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
大学生が一人暮らしを始める際は、それまでと環境がガラリと変わり、孤独感や寂しさ、不便に感じることが少なくありません。
こうした心配ごとを解消するためには、事前の準備や心構えが重要です。次のポイントを押さえて、新生活をスムーズにスタートさせましょう。
一人暮らしをスムーズに始めるためには、事前に生活に必要な知識を実家で身につけておくことが大切です。
たとえば、料理や洗濯、掃除の基本的なやり方を親や家族から教わりましょう。実際に体験しておくことで、一人暮らしを始めた後もスムーズに進められます。
また、電気や水道、ガスの使い方や緊急時の対処法なども覚えておくと安心です。
大学入学後は、ただでさえも気が張っているものです。生活面においても、すべてを完璧にこなそうとするのではなく、徐々に慣れていくことを目指しましょう。
まずは、自分のペースで生活を整えていくことが大切です。
一人暮らしに慣れてきたら、アルバイトを始めてみるのもおすすめです。
アルバイトは、収入を得るだけでなく生活リズムを整える助けにもなるものです。早朝のアルバイトでは、早起きのリズムが身につくかもしれません。
また、学生時代から社会経験を積むことで、自立心や責任感を養うきっかけになります。
大学生活とアルバイトの両立は大変ですが、自分の時間管理能力を向上させる良い機会となるでしょう。無理のない範囲で、まずは短時間のアルバイトから始めてみることをおすすめします。
一人暮らしに不安がある場合は、学生寮や学生マンションに住むことも検討してみてください。
学生寮と聞くと、相部屋が多くプライバシーがないイメージがあるかもしれません。しかし最近では、学生のニーズに合わせた完全個室の物件が増えています。
好きなタイミングで共有スペースを利用すれば、完全に孤立することなく交流を楽しめます。孤独になりやすいという一人暮らしのデメリットを解消してくれますね。
学生マンションは、通常の一人暮らしとほぼ変わらない生活ができる形態です。共有スペースが多いことが苦手な方には、個室に特化した学生マンションもおすすめです。家具・家電や食事サポートが付いているところもあり、一人暮らしの準備費用や引越しの手間を大幅に減らしてくれます。これにより、生活をスタートする際の負担を軽減し、安心して新生活を始められるでしょう。
学生マンションは、学生寮と比べて耳馴染みのない言葉かもしれません。特徴やメリット・デメリットについてはこちらのコラムをご覧ください。
これから新生活を始めようとする学生や保護者の方は、部屋決めや家電の準備などどのタイミングで行えばいいか迷いますよね。
一般的には、引越し希望日の2ヶ月前から物件探しを始めるのが理想です。
物件探しには時間がかかり、希望の物件が見つかってからも入居審査や契約手続きに1週間から10日ほど要します。
特に受験期の2、3月は本格的な引越しシーズンでもあるので、不動産会社や引越し業者が繁忙期に入ってしまい、通常以上に時間がかかる可能性があるでしょう。
大学進学が決まる時期は人それぞれ異なり、推薦入試やAO入試の場合は年越し前に決まることもあれば、国公立大学や私立大学の合格発表が3月にずれ込むこともあります。
このため、進路が早めに決まれば余裕を持って物件探しができますが、ギリギリの場合は条件の良い物件が埋まってしまうリスクがあります。
そのため、大学進学時の部屋探しは「受験する大学が決まった時にスタートする」のが目安です。
遠方の大学を受験する際は、オープンキャンパスや入試の際に現地を下見し、新生活をイメージしておくことが大切でしょう。
詳しくは、こちらのコラムで紹介しています。
はじめての一人暮らしは、期待と同時に不安も多いものです。快適で安心な環境を整えるためには、早めの準備を心がけましょう。
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