大学寮選びのお役立ちコラム2024.09.04
大学に進学して新生活を始めるにあたっての最も大きな関心ごとのひとつが、家賃の問題です。
一人暮らしの平均家賃は地域や物件によっても大きく異なるため、何を基準に選べば良いのかと不安に感じることも多いでしょう。
本コラムでは、大学生の一人暮らしにかかる家賃の相場と、物件選びのコツについて詳しく解説します!
全国大学生活協同組合連合会が行った「第59回学生生活実態調査」によると、全国平均での大学生の一人暮らしの家賃は約54,130円とされています。
一都三県の平均家賃は64,590円となっており、多くの大学が集中する大都市圏での一人暮らしを予定している学生さんは、地方よりも1万円ほど予算を多く見積る必要があることがわかります。
参考:全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査」
大学生が一人暮らしを始める際、最初に考えるのは家賃の問題ですが、それ以外にも生活費や初期費用がかかることを忘れてはいけません。
特に初めての一人暮らしでは、家賃以外に何にいくらかかるのかを事前に把握し、計画的に準備することが重要です。
それでは、生活費の目安と初期費用の相場を見ていきましょう。
全国大学生活協同組合連合会の「第59回学生生活実態調査」(2023年)によれば、一人暮らしの下宿生の一ヶ月の支出合計は平均12万7,500円となっています。
支出合計の中で最も大きな比重を占めるのは住居費の54,310円で、次いで食費が25,880円と大きな割合を占めます。
「生活するだけで12万以上もかかるの?!」と驚かれた人もいるでしょう。この数字はあくまで平均値なので、交通費がまったくかからない月や娯楽費が少なく済む月もあるかもしれません。
ただ、2018年のデータから見ても、一ヶ月の支出が12万円を下回っていることはないため、大体この程度の支出がかかるという目安にしておきましょう。
参考:全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査」
賃貸物件を借りる際には、家賃以外に初期費用としてまとまった金額が必要となります。
初期費用の内容と相場は物件によって種類や費用は異なりますが、以下のようなものがかかります。
・敷金:家賃1〜2ヶ月分
・礼金:家賃1〜2ヶ月分
・仲介手数料:家賃0.5〜1ヶ月分
・前家賃:家賃1ヶ月分
・日割り家賃:入居時期により異なる
・室内消毒料:1〜2万円
・火災保険料:1〜2万円
ざっと計算すると、初期費用は家賃の4ヶ月分に相当する可能性があるでしょう。たとえば、家賃5.5万円であれば、契約時は22万〜23万円ほど必要になります。
ちなみに、上記費用のうち「敷金」は大家さんに預けておくお金で、使わなければ退去時に返金されます。ただし「礼金」と「仲介手数料」は、基本的に返金されません。
返金の有無に関係なく、何十万というお金は決して安くはないものです。物件を選ぶ際は、初期費用をしっかりと把握し、その上で費用対効果を考えることが大切です。
大学生の一人暮らしはお金がかかるもの。「思っていたよりも支出が多い!」「4年間も暮らしていけるかな…」と、不安に感じる人は多いでしょう。
中でも大きな割合を占めるのは家賃なので、物件選びは慎重にならなけれないけません。具体的にどのようなポイントに配慮した方がいいのか、物件選びのコツを紹介しますね。
一人暮らしでかかる費用を大きく抑える方法の一つが、敷金・礼金が不要な物件を選ぶことです。
敷金は、原則として退去時に返金されますが、礼金は返金されません。いずれの場合も、学生にとっては大きな出費です。
そのため、敷金・礼金が不要な物件を選ぶことで、初めから高額な出費を避けることが可能です。
初期のコストを抑えたい場合は、敷金・礼金不要の物件を積極的に探しましょう。
次に、仲介手数料がかからない物件を探すことも大切です。
仲介手数料は、不動産業者が物件を紹介する際に発生する費用で、通常は家賃の0.5〜1ヶ月分が相場です。この手数料は返金されません。条件が同等の物件であれば、仲介手数料が不要な物件を選んでみましょう。
仲介手数料が不要な物件を探すには、インターネットで「仲介手数料 無料 物件」など検索すると、いくつかヒットします。
また、学生向けの賃貸情報サイトには、仲介手数料無料の物件を特集しているところもあります。条件を絞って検索できるので、ぜひ探してみてください。
一人暮らしに必要なものを一からすべて揃えようとすると、家具や家電だけで何十万もかかってしまうことは珍しくありません。家賃や初期費用に加えて、負担が倍増してしまいますよね。
特に学生向けの賃貸物件の中には、家具・家電が備え付けのところもあるので、新しく購入する必要がありません。引越しの手間や負担も最小限に減らせるのでおすすめです。
学生向けの物件では、食事付きや家具家電付きなどオプションが多く、光熱水費や食費が寮費に含まれていることもあります。これにより、一人暮らしでかかりがちな生活費を大幅に節約することが可能です。
家賃だけで考えると、こうしたオプションが付いていることで平均よりも相場が高くなる場合もありますが、食費や光熱費が一律であるためお金を使いすぎる心配がありません。
生活費の管理に不安がある場合、これらのサービスが備わっている物件を検討すると良いでしょう。
物件選びの際は、どうしても家賃ばかり注目しがちです。短期的な目線では、家賃が安いに越したことはないでしょう。
しかし、数年間過ごす住まいは、日々の生活の便利さや安全に直接関わってくるので、しっかりと吟味して決める必要があります。
どのようなポイントを考慮した方がいいのか、4つ紹介しますね。
学校からのアクセスの良さは、物件選びにおいて優先度を高く設定すべきポイントの一つです。
通学時間が短縮されれば、日々の疲労も軽減されます。遅い時間まで勉強やバイトをした後でも、安全に帰宅できるというメリットもあるでしょう。
物件の間取りや設備も生活品質に大きく影響します。
たとえば、勉強デスクが設置できる広さがあるかどうか、自炊スペースが確保されたキッチンか、洗濯機の設置スペースはあるかなど、生活に必要な機能が整っているかを確認することが重要です。
また、建物の築年数にも注意してみてください。あまりにも築年数が経っていて、壁が薄く周囲の生活音が聞こえてくる状況では、学業の妨げになりかねません。
勉学に支障がない物件かどうかチェックすることをおすすめします。
日用品の購入や急な必要品があるとき、近くにコンビニやスーパーマーケット、ドラッグストアがあると非常に便利です。
特に、食料品の買い出しは頻繁に行うため、歩いてすぐの場所に買い物できるお店があるかどうかは、生活の便利さを左右します。
物件だけでなく、周辺環境も意識してみてくださいね。
特に女子学生にとって、セキュリティや防犯設備は非常に重要です。
オートロックや防犯カメラ、室内に設置された防犯ベルなど、安全性を確保する設備が整っている物件を選ぶことは必須項目といっていいでしょう。
学生によっては、アルバイトによる夜遅くの帰宅や、帰省によって留守にすることもあるでしょう。セキュリティ対策が徹底されている物件であれば、心配が少なくなります。
物件選びは、単に住む場所を決める以上の意味を持つので、じっくりと検討し最適な選択を心がけましょう。
大学生の一人暮らしで重視するポイントをいろいろ紹介しましたが、物件選び以外にも様々な不安を抱いている方もいらっしゃるでしょう。
大学生の一人暮らしの負担や心配ごとを解消する秘訣は、こちらのコラムでも解説しています。
はじめての一人暮らしはわくわくする反面、多くの不安がつきものです。
学生向けの物件や寮は、一般的な賃貸物件と比較して学生が過ごしやすい環境が整っているので、ぜひ選択肢のひとつにいれてみてください。
たとえば学生寮では光熱費やインターネット料金が家賃に含まれている場合が多く、支出の管理がしやすくなります。また、家具や家電が備え付けられている物件なら初期費用を大幅に削減できるほか、共有施設を利用することで生活費をさらに抑えることも可能です。
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