大学寮選びのお役立ちコラム2024.09.04
これから一人暮らしを始める学生にとって、学生マンションは魅力的な選択肢の一つ。
しかし「学生マンションはうるさい」「学生マンションはやめておいた方がいい」という噂も耳にします。本当にそうなのでしょうか?
本コラムでは、騒音問題をはじめとした、学生マンションのデメリットについて、リアルな部分を徹底的に解説します。一人暮らしの物件選びの参考に、ぜひ最後までお読みください。
学生マンションは、主に大学生や専門学校生などの学生を対象とした賃貸マンションを指します。
一般的な賃貸マンションとは異なり、学生生活に特化した設備やサービスが整えられている点が特徴です。たとえば、家具や家電が最初から備え付けられている物件が多く、引っ越し時の手間や費用を大幅に軽減できることが大きなメリットといえるでしょう。
物件によっては、インターネットが無料で利用できるところもあります。勉強や日常生活に欠かせないインフラが充実している点も魅力的。セキュリティ対策も万全で、防犯カメラやオートロック、管理人の常駐などがあり、子どもを送り出す親御さんにとっても安心でしょう。
このように、学生にとって便利で魅力的な学生マンションですが、家賃の高さや騒音問題などのデメリットも理解しておく必要があります。大学生活は長くて4年間なので、快適に過ごすためにもメリットだけでなくデメリットも理解しておくことが重要なのです。
学生マンションについて詳しくはこちらのコラムもご覧ください。
魅力的な学生マンションですが、インターネット上には「学生マンションはうるさい」「トラブルが多い」などのネガティブな口コミも目立ち、心配になる方もいるでしょう。
はたして、学生マンションは本当にやめた方がいいのでしょうか?
結論から言うと、一概にそうとは言えません。学生マンションには、メリットとデメリットの両方が存在します。学生マンションに限ったことではなく、どの形態の物件においても同じことがいえるでしょう。
大切なのは、メリット・デメリットを理解した上で、自分に合った住まいを選ぶことです。
では、具体的にどういった理由で「学生マンションはやめておいた方がいい」と言われているのか、みていきましょう。
学生マンションの入居者は、基本的に学生のみです。若い世代が多いため、騒音トラブルに悩まされる可能性があるかもしれません。
学生マンションは大学に近いため友人たちのたまり場となるケースが多いため、昼夜問わず続く大きな話し声に悩まされることはよくあるようです。
また学生は生活時間帯もまばらなため、遅い時間帯でも料理や洗濯、お風呂、ゲームや音楽といった生活音が発生することがあります。
騒音に悩まされる状態が続くと、睡眠不足やストレスの原因になる可能性があるので、物件選びの際は防音性能の高い施設を選ぶことをおすすめします。
学生の中には、ルールを守らずに共有スペースや設備を汚したりする人がいるケースも少なくありません。生活習慣の違いから、トラブルに発展する可能性もあります。
具体的な事例としては、以下が挙げられます。
・ゴミ出しルールを守らず、共用スペースにゴミを放置する
・共用の洗濯機や乾燥機を長時間占領する
・廊下や階段に私物を放置する
特に衛生面での問題は、ストレスを感じてしまいますよね。なるべく、防犯カメラを設置している物件を選ぶようにするか、管理人が常駐しているかどうか確認してみましょう。
学生マンションの中には、女性専用フロアや来客制限がある物件もあり、恋人を招待しづらいという点に不満を抱える方は少なくありません。
逆に考えると、それだけセキュリティ面が強化されている証拠なので、安心して過ごせる環境であることは間違いないでしょう。
来客可能な物件に関しても、学生同士のコミュニティが密接なため、交友関係についてすぐに噂が広まってしまう可能性もあります。
学生マンションは無料Wi-Fiを提供しているところが多いですが、学生の場合はオンライン授業など学業面での利用に加え、SNSや動画視聴などプライベート面での利用も非常に多いため、入居者同士の利用時間が重なると速度が極端に遅くなったり接続が不安定だったりするケースもあります。
インターネット環境が気になる場合は、有料Wi-Fiを契約するか、モバイルルーターを活用する方法があります。管理会社に、ネット環境について事前に問い合わせしておくことも大切です。
学生マンションは学生生活をサポートするための設備が整っている分、通常の賃貸物件よりも家賃が高めに設定されていることが多いです。中には、ワンルームで10万円を超える物件もあります。
防犯設備や共用設備などの充実したサービスの対価とはいえ、家計を圧迫するのは避けたいですよね。
家賃以外にも、初期費用や管理費、更新料、解約料と様々な費用が発生します。
また学生マンションは学生寮とは異なり、食費や光熱水費などの生活費も基本的に自己負担となります。
さまざまな物件を比較検討して、予算内で収まる物件を選んでみてくださいね。
学生マンションは学生同士のコミュニティが密接なため、自分の行動が周囲に知られやすいというデメリットがあります。
たとえば「〇〇の部屋にいつも〇〇が訪れている。もしかしたら付き合っているのでは?」「いつも帰りが遅いから夜のバイトをしているのでは?」というイメージです。
一つの物件内という狭い世界であることから、周囲の勘ぐりや勘違いに窮屈さを感じることがあるかもしれません。
学生マンションに限ったことではありませんがは、入居者はさまざまな性格や価値観を持つため、合わない人が入居しているとストレスを感じる可能性があります。特に、生活習慣やマナーの違いからトラブルに発展することは珍しくないでしょう。
特に学生マンションの場合は同じ大学に通う入居者が多い場合もあり、気が休まらないと感じることがあるでしょう。
誰とでも仲良くできる人でも、たまに一人になりたいときもあるかもしれません。
人付き合いにストレスを感じる場合は、共有スペースが少なく、なるべくプライバシーが確保されている物件を選ぶことをおすすめします。
学生マンションは、学生専用の賃貸物件であるため、基本的に卒業後は退去しなければなりません。
どんなに快適な環境であったとしても、社会人になった時点で新たに物件を探し直す必要があります。
長期的な住まいとして考えている場合は、通常の賃貸物件を選ぶ方が良いでしょう。
学生マンションが住みづらいかどうかは、結局のところ物件の特長と自身の相性が関係してくるといえます。物件選びを誤ると、せっかくの大学生活が台無しになってしまう可能性があるので、注意したいところです。
ここでは、後悔しない学生マンションの選び方について、5つのポイントをご紹介します。
入学間際の物件探しは、人気のところがすでに埋まっていて、そもそも選択肢がなかったという事態になりかねません。学生マンションを検討する際は、余裕をもって物件探しを始めることをおすすめします。
学生マンションは、合格発表前に部屋をキープできる「合格前予約」のシステムを利用できるケースがあります。早割特典を受けられる場合もあるので、お得に申し込めるかもしれません。
希望通りの物件を確保するためにも、合格前予約を効果的に活用してみてください。
学生マンションを選ぶ際には、家賃や立地、設備など、さまざまな条件を考慮する必要があります。
しかし、全ての条件を満たす物件を見つけるのは難しいので、自分にとって譲れない条件について優先順位を決めておく必要があるでしょう。
物件探しの優先順位を決めるポイントは、以下のような項目があります。
・家賃:予算内で収まる物件を選ぶ
・立地:学校や駅からの距離、周辺環境などを考慮する
・設備:防音性、共用設備、インターネット環境などを考慮する
・セキュリティ:オートロック、防犯カメラなどの設備をチェックする
・食事:食生活が気になる場合は、食事付き物件を選ぶと良い
・就職支援:卒業後の生活相談や就職支援などのサポートがあるか確認する
学生マンションは、月々の家賃以外にも、入居費用や更新料などの費用がかかります。これらの費用は物件によって異なるため、複数の物件を比較することが大切です。
初期費用・更新料の目安は、以下のとおりです。
・初期費用:家賃1ヶ月分~2ヶ月分
・更新料:家賃1ヶ月分~2ヶ月分
更新料の場合、年に1回かかるため、たとえば賃料が80,000円だった場合、大学4年間で合計32万円もの費用がかかります。
あくまで目安なので、上記費用は物件によって異なりますが、決して安くはないのでしっかり比較検討してみてください。
物件探しはポータルサイトを活用することで、現地に赴かなくても部屋や共有スペース、設備面の情報収集が可能です。
しかし、百聞は一見にしかずなので、実際に物件を見学しに行ってみましょう。
内覧することで、写真や図面では分からない雰囲気や設備などを確認できます。
内覧のポイントとして、以下を確認してみてください。
・周辺環境:治安や交通アクセスをチェックする
・建物:外観や共用部分をチェックする
・部屋:広さや日当たり、設備をチェックする
・防音:壁や床の厚さ、窓の二重サッシなどをチェックする
・収納:収納スペースの広さや使いやすさをチェックする
内覧時は、メモ用に筆記用具を持っていきましょう。必要であれば、スマホで写真を撮って後で比較できるようにしておいてください。
管理会社のスタッフには、騒音や衛生面についても詳しく聞いておくと安心です。
学生マンションの騒音などのトラブルに関しては、実際に住んでみないと分からないというパターンも多いでしょう。どうしても心配であれば、学生寮という選択肢もあります。
学生寮であれば、寮長や寮母さんが常駐するため、トラブルがあればすぐに対応してくれて安心です。入居者マナーに関しても徹底されているので、快適な住居環境をキープできるでしょう。
学生寮と聞くと、相部屋のイメージが強いかもしれません。しかし、物件によっては個室を選べるところが多く、共有スペースでの交流を大切にしながらもプライベート空間を維持できるという魅力があります。
また近年、学生のニーズに合わせて学生マンションタイプの学生寮も増えています。個室やバス・トイレ付きの完全個室を備えた物件も多く、一人暮らしの自由さを味わいたい方にもおすすめです。
はじめての一人暮らしは、誰もが不安になるものです。セキュリティは万全か、トラブルに巻き込まれたらどう対処すればいいのか、あらゆる心配ごとがあって当然です。
学生マンションにも、学生寮と同様に寮長・寮母常駐の物件や、食事付きのところなど、さまざまなタイプがあります。
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