2024.09.04
大学進学を機に一人暮らしを始めた人、これから始める予定の人は、自分の力で家計管理しなければなりません。
特に食費は必ずかかるものなので、
「節約したいけど毎日の自炊が面倒…」
「友人から外食を誘われたけど、家計がすでにカツカツ…」
という悩みを抱えている学生は意外に多いものです。
毎月の食費がどれくらいかかるのか、予算オーバーしてしまうことはないか、気になることがたくさんありますよね。
そこで本コラムでは、一人暮らしの大学生が実際にどのくらい食費をかけているのか、そして無理なく続けられる節約術を紹介します!学生生活を楽しむためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査」(2023年)によると、一人暮らしの大学生が1ヵ月で使う食費の平均は、25,880円であることが分かりました。
年度によって平均値に多少の変動はありますが、1日約860円の食費で生活していることになります。
ちなみに、同調査で発表されている自宅生における1ヶ月の食費の平均は12,600円。一人暮らしでかかる食費と比べて、約13,000円の差があります。
一人暮らしの場合、頻繁に外食や飲み会の予定が入ってくると、金銭的な余裕はあまりないかもしれません。
とはいえ、大学生なので友人との付き合いは大切にしたいものですよね。イベントごとを楽しむためにも、賢く節約する必要があるのです。
参考:全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査」
食費の節約と聞くと、思い浮かぶのは「自炊」かもしれません。
もちろん自炊も節約術の一つとして紹介しますが、それ以外にも節約につながる習慣がたくさんあります。
ほんの少しの意識で変わってくるので、ぜひできることからチャレンジしてみてくださいね。
大学生一人暮らしの食費を節約する基本が、自炊です。
外食やコンビニでの食事は手軽ですが、どうしても費用がかさみやすくなります。自炊を心がければ、圧倒的に節約できるでしょう。
とはいえ、新しい環境では、ただでさえも神経を使うもの。毎日自炊するのは大変ですよね。
その場合は、週末の空いている時間や講義の少ない日に、数日分の作り置きをしておくと楽になります。
たとえば、カレーやシチュー、煮物などは大量に作って小分け冷凍すると便利です。野菜は茹でて冷凍保存するといいでしょう。
少しでも自分を楽にする工夫をしてみましょう!
スーパーは特売日がったり、まとめ買いすると安くなったり、閉店時間が近くなると値引きされたりします。
また、最近のドラッグストアは食材が豊富に並んでいます。お店によってはスーパーより安く、さらにクーポン利用でお得に購入できるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
外出時は、マイボトルを持参しましょう。ペットボトル飲料を買うよりも、断然安く済みます。
たとえば、500mlのペットボトル飲料が150円だとすると、それを毎日1本ずつ買うとすると月に約4,500円かかります。朝お湯を沸かしてお茶を作って持っていけば、お茶パック代だけで事足ります。
コンビニや自販機で飲み物を購入する習慣がある場合は、ぜひマイボトル生活を意識してみてください。
「自炊を基本に」とお伝えしましたが、たまには外食も楽しみたいですよね。その場合は、学割を活用できる飲食店を調べておきましょう。
学割を使えるお店は意外に多く、ラーメン店やうどん屋、焼肉やカフェでも利用できるところがあります。学割は学生だけの特権で、社会人になったら適用されません。今のうちに、ぜひフル活用してみてください。
学食を利用することも大学生の食費節約に大いに役立ちます。ワンコイン以下で食べられるメニューもあるので、食費がかさみやすい学生には大助かりです。
さらに、学食のメニューは栄養士によってバランスよく設計されていることが多いもの。自炊や外食では偏りがちな栄養を、学食でしっかりと摂取できるので、健康維持にも役立つでしょう。
大学生活に慣れてきたらアルバイトを始める人も多いと思いますが、まかない付きのアルバイトであれば食費節約につながります。食事が1日1回でも提供されると、その分の食費を他の必要な費用に充てられるでしょう。
アルバイト先を選ぶ際は、シフトの柔軟性、通勤の利便性をチェックしておきましょう。大学生は学業がメインなので、授業に支障がないよう配慮してくれるアルバイト先を選んでみましょう。
食費は毎日の積み重ねでコントロールしやすいものですが、極端に削りすぎるのはNGです。
安いからと言ってカップラーメンやインスタントフードばかりに頼っていては、栄養が偏ってしまいます。特に、ビタミンやミネラルが不足すると、疲れやすくなったり病気にかかりやすくなったりするので注意しましょう。
健康は一度損なうと取り戻すのに時間とお金がかかる可能性が多いので、本末転倒になりかねません
節約だけに捉われず、バランスの取れた食事を心がけるようにしてくださいね。
何かとお金がかかる大学生の一人暮らしですが、食費以外にも節約できる方法があります。賢く節約すれば貯蓄に回せるので、ぜひ実践してみてください。
まず、家計簿アプリを活用した収支管理です。
大学生は自由な生活ができる反面、自分でお金を管理しないと生活費が足りなくなることがあります。これを防ぐために、家計簿や資産管理アプリを使って収支をしっかり管理することが重要です。
具体的には、以下の項目を管理しましょう。
・仕送り代(収入)
・アルバイト代(収入)
・家賃(支出)
・生活費(支出)
・食費(支出)
・交際費(支出)
・趣味代(支出)
・衣類・美容(支出)
・交通費(支出)
特に、お支払いをクレジットカードや電子マネーを使っている場合は「うっかり使い過ぎてた!」という事態になりかねません。
アプリによっては、過去の入出金の履歴をグラフ化できるものがあるので、何にいくら使っているのかを「見える化」できます。
家計簿アプリは無料で利用できるものが多いので、ぜひ活用してみてください。
一人暮らしでかかりやすい固定費は、家賃、水道・光熱費、通信費がメインになるでしょう。
この中で、家賃は生活費の中で最も大きな割合を占める固定費です。
後に詳しく解説しますが、家賃に負担を感じている場合は、同じ条件で住める別の物件に引越しを検討してみてもいいでしょう。
また、水道であれば、節水できるシャワーヘッドに切り替えてみるのもありです。
スマホは格安SIMへ乗り換えを検討してみるのがおすすめ。学割を使ってさらに安く利用できるところが多いので、比較検討してお得なキャリアを選びましょう。
また、不要なサブスクリプションがないかもチェックしてみてください。月単位で支払っている場合、年単位で契約したほうがお得に利用できるケースもあります。
ネットショッピングを利用するのも、節約につながります。
ネットショッピングで買い物することで、以下のようなメリットがあります。
・実店舗に足を運ばなくても買い物ができる
・24時間好きなときに買い物できる
・値段の比較検討が容易で安いところで買える
・実店舗よりも安く買える可能性がある
・貯まったポイントで買い物できる
お得に購入できるだけでなく、ユーザーレビューや評価を把握できるため「思っていたのと違って結局使わなかった」という無駄買いを回避しやすいでしょう。
ポイント還元もうまく利用すれば、好循環での買い物が可能になります。
大学生の一人暮らしでもっとも大きな支出が、家賃です。ちなみに、全国大学生活協同組合連合会の調査では、全国平均で月54,130円かかっているとされています。
すでに一人暮らしをしている人は物件の見直しを、これから一人暮らしをする人は、物件ごとの比較検討を念入りにしましょう。
たとえば、一人暮らしを予定している近隣エリアで、同じような条件で家賃が安い物件を探すのが一般的な対策です。同じ徒歩圏内であっても、道路1本分を超えるだけでも安い物件が見つかるかもしれません。
また、家賃だけでなく共益費や管理費、更新料も考慮して見直すことをおすすめします。初期費用が低い物件を選ぶことで、トータルの負担を軽減できます。
一人暮らしの家賃相場や物件選びのコツについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
大学生の一人暮らしにおいて、食費の節約は毎日の課題ですよね。
「自炊が節約になるのはわかっているけれど、面倒で毎日続けられない!」
「料理が苦手で食事バランスが偏りがち。節約どころじゃない…」
そのような場合は、食事付きの賃貸物件を検討してみてもいいかもしれません。
たとえば、学生寮や学生会館では食事付きのところが多く、指定時間内であればいつでも美味しい食事を食べられます。
管理栄養士が考えたバランス満点の日替わりメニューを食べられるので、栄養面で心配になることはありません。
学生向けの賃貸物件と聞くと「プライベートがないのでは?」というイメージを持つ人もいるでしょう。
最近の学生向け物件は、完全個室で生活できるところも増えており、自分に合ったライフスタイルが可能です。
学生向けの物件選びをする際は、日本最大級の大学寮検索サイト「dorm」を活用してみましょう!
dormは、日本全国の学生寮を見つけられる検索サイトです。地域や大学名からの検索だけでなく、個室完備や食事付きなど、こだわり検索も可能です。大学進学に向けてひとり暮らしを始めようという方は、ぜひ活用してくださいね。
少しの意識で生活が大きく変わる食費の節約、ただ単に量を減らすのではなく、買い方や運用方法を見直すことが重要です。
食費以外にも、固定費や日常生活費の見直しも取り入れることで、より充実した学生生活を送れるでしょう。
これから一人暮らしを始める大学生は、今回紹介した節約術を参考にして、学生生活を大いに楽しんでみてください。少しの意識と工夫で、経済的にも精神的にも余裕のある生活を実現できるはずです。