学寮潜入!大学寮レポート2023.12.06
(写真:左から歯学部1年のHさん、岩手医科大学学務部学事課のAさん、医学部1年のKさん)
今回は岩手医科大学・矢巾キャンパスにある学生寮に潜入しました。「ドミトリー圭友館」は、医学部と歯学部、薬学部、看護学部の1年生が入居している岩手医科大学のための寮で、キャンパスから道路を挟んだ向かいという”ほぼオンキャンパス”の学生寮です。
そんな「ドミトリー圭友館」に暮らす医学部1年のKさんと歯学部1年のHさんに、学業面や人間関係面での寮生活のメリットを聞いてきました。大学や寮を選んだ理由から、楽しい思い出まで。学生の生の声からドミトリー圭友館の魅力を紐解きます。
ーーー 岩手医科大学を選んだ理由を教えてください。
K: 中学生の頃から岩手で医師になりたいと思っていました。岩手は自然が豊かで住みやすい環境ですし、地域に貢献したい気持ちが強かったんです。岩手に医科大学があることと、地域医療に重点を置いたカリキュラムがあるのが魅力的でした。卒業後、岩手の医療現場で働ける環境やネットワークも手厚く、キャリア形成に有利だと感じました。
H: 私は小さいころから医療職に就くのが夢でした。祖父母が岩手に住んでおり、小さいころから岩手に馴染みがあったことも大きいですね。あと高校の先輩の合格体験談を聞いて感動して、私も同じ道を歩みたいと思うようになりました。
ーーー 寮生活を選んだ理由を教えてください。
H: 私は性格的に朝が弱く、なかなか起きられないタイプなんです。あと忘れものが多いんです(笑)。親もその点を心配してくれていました。そこで大学から近い寮を選びました。ここなら寝坊をしてもすぐに登校できるので安心感があります。
K: 僕は授業だけの生活では、なかなか友達関係が築きづらいだろうと感じていました。学校後はみんなバラバラになってしまうなと。寮なら朝晩一緒に過ごす機会があるので、きっと深い人間関係が築けるはずだと思ったんです。
ーーー 実際に暮らしてみてどうでしたか?
K: 思った以上に楽しいです。共同生活を通じて内面まで理解し合える友達がたくさんできました。授業以外でも交流の機会が多いのがやはり良いですね。
H: 最初は寂しさを感じる時もありました。でも今では医学部の人とも仲良くなれて、楽しく過ごせています。大学生活の基礎がこの1年で身についた気がします。
ーーー 寮生活ならではの思い出を聞かせてください。
K: 寮の誕生日会は思い出深いですね。誕生日の人を中心にみんなでケーキを用意して、共有スペースでお祝いするんです。試験が終わった後の打ち上げ会も楽しみの一つです。ストレスが溜まる医学部生活ですが、そんな時に仲間と集まって笑顔になれる時間は意味があると思います。
H: ユニットごとに交流会を開いた時が一番の思い出です。メンバーの誰かが旅行から帰ってきた時など、その子の土産をみんなで開けて食べたりします。普段口にできないようなご当地グルメをみんなで味わえるので楽しみですね。ゲームをしたり、ちょっとしたプレゼント交換もしたことがあります。日頃のストレスが発散できる貴重な時間です。
ーーー 勉強面でのメリットを教えてください。
K: 勉強面でも寮生活のメリットを実感しています。同じ課題に取り組んでいる仲間が近くにいるので、分からないことがあればすぐに質問できます。夜遅くまで教え合ったり、テスト前に励まし合ったりと、勉強面でも寮生は支え合っていると思います。
H: 上級生から直接アドバイスをもらえるのも良いですね。勉強の仕方やコツを先輩たちから教われますし、試験対策のノウハウも伝授してもらえるのはありがたいです。上級生の経験が生きたアドバイスとなって、自分の勉強に活かすことができます。
K: 勉強は大変ですが、ここには仲間と切磋琢磨しながら頑張れる環境が整っています。多くの人と関わる寮生活は私にとって大切な時間です。ぜひ経験してもらいたいです。
H: 先輩や友人との繋がりを大切にして、楽しく充実した学生生活を過ごしてほしいです。寮生活を通じて、自分らしい未来が見えてくるはずです。
ーーー ありがとうございました。
最後に、ドミトリー圭友館を担当している岩手医科大学学務部学事課のAさんにも一言いただきましたのでご紹介します。
「学生寮は教育施設でもあります。規則正しい生活を心がけ、勉強に励んでほしいです。友人関係や課外活動も大切にして、充実した大学生活を過ごしてほしいと思います。コロナ禍で制限があったイベントも、来年度は徐々に正常化していければと考えています。」
岩手医大での寮生活を通じ、仲間と高め合いながら、地域社会へ貢献する医療人に成長していってほしいと強く願うインタビューでした。
岩手医科大学は、岩手県紫波郡矢巾(やはば)町の矢巾キャンパスに本部を置く私立大学です。
矢巾町は盛岡市の南10kmに位置し、盛岡市のベッドタウンとして人口増加・発展が進んでいます。
1897年に開設された私立岩手病院を起源とし、1928年に開設された岩手医学専門学校から、1951年に改称し現在の名称となりました。医学部、歯学部、薬学部、看護学部を設置しています。
キャンパスは2007年に開設された矢巾キャンパスと、盛岡市内にある内丸キャンパスの2ヶ所。大学附属病院として、矢巾町内に岩手医科大学附属病院、盛岡市内に附属内丸メディカルセンターがあります。1980年には岩手県と共同で岩手県高次救急センターを開設し、岩手県の医療インフラにおいても重要な役割を担っている大学です。
ドミトリー圭友館は、矢巾キャンパスに近接した場所にある学生寮です。各学部の1年生が入寮し、医学部は全寮制・それ以外の学部は希望する学生が入寮できます。また、入寮生のうち継続入寮を希望する学生は、所定の手続きを経て、2年生以上でも在寮が可能です。定員は220名で、男子・女子どちらも入寮できます。
全館でICカードによる入退管理セキュリティが設けられているのと、管理スタッフが常駐しており生活サポートの体制も整えられています。管理栄養士が監修したメニューをもとに、朝夕の食事が提供されており、学生の健康面にも配慮された寮となっています。
ドミトリー圭友館の施設詳細、入寮案内パンフレットは岩手医科大学のWebサイトでご覧になれます。
次回もさまざまな大学寮に潜入してレポートします。お楽しみに!