学寮潜入!大学寮レポート2024.08.26
今回の潜入は、芝浦工業大学 国際学生寮。大宮キャンパス敷地内にあるこの寮では、日本人学生と留学生が共に生活し、学び合う環境が整っています。
この寮で暮らす2人の学生にインタビューを行い、寮生活の魅力や特徴について詳しく伺いました。
Kさん(システム理工学部生命科学科4年、福岡県出身)
医療×工学に興味があり芝浦工大へ。現在、医療機器や解剖などを学んでいる。
Hさん(工学部応用化学科3年、静岡県出身)
理系を希望し、女子が少しでも多いところを探し芝浦工大へ。
―― 寮に住むことを選んだきっかけを教えてください。
高校までの期間で海外の方と出会う機会がなかったので、国際学生寮は海外の人と一緒に住める最初で最後のチャンスだと思いました。「生きた英語」を使える環境に身を置きたかったんです。
私は実家を離れるのがかなり不安で、一人暮らしに不安がありました。
それに、英語が苦手で海外の人たちと接するのも不安でしたが、英語力を伸ばしたいと思って入寮を決めました。寮なら管理人さんや先輩もいるので、頼れる存在がいることも安心材料でした。
―― 寮生活の特徴を教えてください。
まず、国際交流の機会が豊富なことですね。様々な国からの留学生が居住していて、日常的に国際交流ができる環境が整っています。
そうですね。アジア圏やヨーロッパからの留学生が多く、中国、マレーシア、ポーランド、イタリア、フランス、ドイツ、ブラジルなど、多様な国籍の学生と共に生活しています。
それと、イベントが充実しているのも大きな特徴です。学生主体のプロジェクトチームが定期的にイベントを企画・実施しています。
七夕、ハロウィン、クリスマス、スポーツ大会、スキー旅行、日本文化体験、縁日など、様々なイベントが年間を通して開催されていますよ。
―― イベントの企画や準備はどのように行われているんですか?
入寮して2年目のときに、コロナ禍が収束してきたこともあり、これまでできなかったイベントを復活させたいと思ったんです。同じフロアの2人と一緒に、学生プロジェクトを立ち上げました。
私もプロジェクトに参加しました。英語力を伸ばしたいと思って国際寮に入ったので、なにか交流できるかもと思って。
大学に企画書を提出して予算をもらい、イベントを計画しました。例えば、七夕では短冊を書いてもらったり、フォトスペースを作ったり。
外ではスイカ割りやバーベキューもやりました。
文化の違いや宗教上の理由への配慮が必要なことに気付かされましたね。
豚肉を切った包丁は使えないなど、細かい配慮が必要だったんですよね。
でも、最初のイベントには70人以上が参加してくれて、大盛況でした。
寮生全体の半数以上が来てくれたということで、達成感もすごく感じました。
―― Kさん、Hさんは、RAとしても活動されているそうですね。
はい、そうなんです。イベントの企画・運営をきっかけに、もっとこの活動を続けたいと思ってRAに応募しました。RAになれば2年間の通常の入寮期間を超えて寮に残れるので、それも決め手になりました。活動は主に新入生のサポートです。
履修登録の手伝いから、寮生活の相談まで幅広くカバーしています。また、イベントの企画・運営も重要な仕事です。
私は履修登録の時にRAの先輩にすごく助けてもらいました。
同じ学生目線でアドバイスをもらえるのが心強かったです。
―― 改めて、寮生活のメリットについて教えてください。
地方出身者にとって、周りに人がいる安心感は大きな魅力です。
それに、イベントを通じて自然に国際交流や友人作りができるのも大きなメリットですね。
私も同感です。それに加えて、同じ学部の先輩や友人に気軽に相談できる環境があるのも助かります。
学習面でのサポートも充実していますし、セキュリティ面でも安心できます。
―― 最後に、これから大学生活を始める後輩たちへメッセージをお願いします。
国際学生寮での生活は、多様な背景を持つ学生たちと共に成長し、グローバルな視野を養える貴重な機会です。
ぜひ積極的に交流やイベントに参加して、充実した大学生活を送ってほしいですね。
そうですね。最初は不安もあるかもしれませんが、この寮には頼れる仲間がたくさんいます。
国際交流と充実した学生生活、両方を存分に楽しんでください。きっと素晴らしい経験になると思います。
―― 貴重なお話、ありがとうございました!!
芝浦工業大学 国際学生寮は、大宮キャンパス敷地内に位置する国際学生寮で、2013年4月にオープンしました。定員は120名で、日本人学生と留学生の入居比率はおよそ1対1です。
2階から5階が居住フロアです。男女フロア別で、2025年度より、5階に加えて4階も女子フロアになる予定です。フロアの中心にはシェアキッチンやコモンルームが配置されています。
1階の多目的スペースでは歓迎会やハロウィン・クリスマスなどのイベントが行われ、コミュニケーション機会も多いのが特長です。
居室はすべて個室となっており、約17㎡です。ベッド、デスク、収納棚、物干し台などが備え付けられており、収納スペースは十分確保されています。ユニットバスはシャワートイレ付きで快適に利用できます。
在寮可能期間は2年間です。(RAを除く)
RA(レジデント・アシスタント)が原則各フロアに2名ずつ在籍しており、大学生活など寮以外のことでも、気軽に相談できます。
大宮キャンパスの近辺には、男子専用の東大宮学生寮もあります。定員100室で、管理人常駐、食事提供があります。
先輩学生が、日常生活や学業などの相談に応じてアドバイスを行うレジデント・アシスタント(RA)も在籍しています。
2016年4月より大宮キャンパスの最寄駅であるJR東大宮駅付近に開設されました。
豊洲キャンパスでは、提携学生寮として、株式会社共立メンテナンスが運営する「学生会館ドーミー」の一部を芝浦工業大学の学生専用として確保しています。
男子専用寮として「ドーミー西葛西3」、女子専用寮として「ドーミー西葛西Lei」があります。
ドーミー西葛西3(男子専用)外観
ドーミー西葛西Lei(女子専用)ラウンジスペース
物件詳細
提携寮の詳細はWebサイトをご覧ください。
芝浦工業大学 学事・学生課(大宮キャンパス)
学生寮担当 TEL 048-687-5105
E-mail:sit-dormitory@ow.shibaura-it.ac.jp
東京都江東区、さいたま市見沼区の2箇所にキャンパスを持つ私立大学です。1927年(昭和2年)に有元史郎が創設した東京高等工商学校を起源とします。
「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」および「世界に学び、世界に貢献するグローバル理工系人材の育成」の理念に基づく実学教育を掲げています。高大連携にも注力しており、埼玉栄高校、花咲徳栄高校などを運営する佐藤栄学園のほか、山脇学園高校や昭和女子大附属昭和高校、実践女子学園高校など女子校とも積極的に連携しています。
工学部、システム理工学部、デザイン工学部、建築学部の4学部があります。工学部は5課程・9コース、システム理工学部は5学科に分かれており、各分野を深く掘り下げて学べることが特徴です。
さいたま市見沼区にある大宮キャンパスは、工学部の1~2年生、システム理工学部の全学年、デザイン工学部の1~2年生が通います。大宮駅からJR宇都宮線(東北本線)で2駅の東大宮駅が最寄りで、駅前からスクールバスが発着しています。
豊洲キャンパスは、建築学部の全学年と、工学部・デザイン工学部の3~4年生が通います。
創業の地であり長らく本部が置かれていた港区の芝浦キャンパスは2022年に閉鎖され、豊洲キャンパスに機能が集約されました。
詳しくは学校の公式ウェブサイトをぜひご覧ください。https://www.shibaura-it.ac.jp/