大学プレスリリース2025.04.25

香川大学教育学部守田逸人研究室・同農学部諸隈正裕研究室では、2023年度より中世以前の史料に記載されている日本の在来コメ品種の栽培実験を行い、当時の技術水準に則って無化学肥料・無農薬はもちろん、最大限動力を用いずに栽培し、日本列島の循環システムについて考えてきました。
この度、9世紀の木簡史料に登場する在来品種「白稲」の栽培を拡大し、古来の酒造りを追求してきた油長酒造(1719年創業、奈良県)協力のもと、にごり酒の製造に成功しました。古代史料に出現するコメ品種での酒造りは、近代以降では例が確認できない学術的試みとなります。
一連の実験活動の概要と報告、そして完成したにごり酒の試飲会を以下のとおり行います。試飲会は、市販の基準酒と比較しての味覚調査も行う予定です。