大学プレスリリース2025.10.15

この度、本学の高尾英邦教授(微細構造デバイス統合研究センター長/創造工学部)との共同研究により、パナソニック株式会社くらしアプライアンス社(以下、パナソニック)は、香川大学独自の触覚センサを搭載した「毛髪キューティクル診断システム」の実用化を発表しました。本システムは、同社の「ナノケア誕生20周年イベント(9月1日開催)」において新製品の発表とともに公開され、会場では多くの来場者の方々がキューティクル診断技術の効果をその場で実際に体験されました。
今回パナソニックが開発した毛髪キューティクル診断システムは、高尾教授が香川大学で開発した「ナノ触覚センサ」を搭載。従来のキューティクル分析機器の100倍以上となる50 mmの広範囲を5分で評価可能で、毛髪の前処理が不要で評価できるシステムとして日本初(※1)となります。毛髪の張力や接触量・スキャン速度などを安定制御し、毛髪の専門家による官能評価を学習させた独自のディープラーニングモデルを搭載することで、人の指先の繊細な触感覚に基づく毛髪のダメージレベル定量化を実現しています。