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大学プレスリリース2025.02.26

ジメチルスルホキシドと2-メルカプトエタノールによって定量解析に影響するシステイン残基の酸化を制御–北里大学

ジメチルスルホキシドと2-メルカプトエタノールによって定量解析に影響するシステイン残基の酸化を制御–北里大学

北里大学大学院 理学研究科 生命物理学講座の松井崇 准教授、須藤愛莉咲 大学院生 (博士課程1年)、小寺義男 教授の研究チームは、一般的にジスルフィド結合の切断に利用される2-メルカプトエタノール (2-ME) がシステイン (Cys) 残基のチオール基を酸化から特異的に保護する機能をジメチルスルホキシド (DMSO) によって促進できることを発見しました。この機構を活用し、質量分析 (MS) におけるペプチド配列の同定解析やペプチド強度の定量解析の妨げとなるCysの酸化や再ジスルフィド化の抑制だけでなく、既存の保護化試薬が引き起こすCys残基以外への非特異的な修飾によるMS信号の複雑化を抑制する手法を開発しました。さらに、本研究は、MSの定量解析精度の向上だけでなく、任意のチオール基含有化合物のタンパク質中のCys残基への導入を促進でき、様々な生化学実験での検出効率の向上につながることも期待されます。本研究成果は、2025年2月12日付 で、「Biochemical and Biophysical Research Communications」に掲載されました。

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