大学プレスリリース2023.08.04

東京薬科大学薬学部 臨床微生物学教室 中南秀将教授の研究チームは、尋常性痤瘡(ニキビ)の発症と増悪に関与するCutibacteirum acnes(アクネ菌)の増殖を阻害する新規抗菌ペプチドAvidumicinを発見しました。ニキビの治療には、アクネ菌の増殖を抑えることを目的として抗菌薬が使用されています。しかし、アクネ菌の薬剤耐性化が世界中で問題となっており、治療効果の低下が危惧されています。Avidumicinは薬剤耐性アクネ菌にも有効で、薬剤耐性を生じにくい抗菌ペプチドであることから、従来の抗菌薬治療のデメリットを克服できる新規ニキビ治療薬のシーズとして期待できます。