大学プレスリリース2025.10.31

東京薬科大学の多田塁准教授、根岸洋一教授らの研究グループは、ソニア社との共同研究により、キャビテーション気泡を制御する新しい強力集束超音波技術「Trigger HIFU」が、治療部位の腫瘍だけでなく遠隔部位の未治療腫瘍も縮小させる「アブスコパル効果」を誘導することを実証しました。本研究の成果は、従来のHIFUが主に局所的な効果に限定されていたのに対し、制御されたキャビテーションによる機械的破壊が強力な免疫応答を誘導できることを示し、非侵襲的でありながら原発巣と転移巣の両方を治療できる新しいがん免疫療法の戦略を提示するものです。