大学プレスリリース2023.07.19

ポイント
■微小核細胞融合法(注1)(MMCT法)は人工染色体(注2)等、数百万塩基対(メガベース Mb)規模の遺伝子情報を染色体受容細胞に導入できますが、導入効率の向上が課題でした。
■本研究では、従来の微小管重合阻害剤(注3)コルセミドに替わり、微小管脱重合阻害剤(注4)タキソールと紡錘体チェックポイント阻害剤(注5)リバーシンの2剤を用いた新技術を開発し、従来法と比較して約5~18倍の染色体導入効率を達成しました。
■本技術を用いて、ゲノム合成分野では、Mb規模の遺伝子改変を行うモデル細胞・動物の作製、また、再生医療分野では、遺伝子・細胞医薬品の開発が大幅に加速すると考えられます。