大学プレスリリース2025.11.18

このたび、中部大学理工学部AIロボティクス学科の藤吉弘亘教授、工学部情報工学科の山下隆義教授、大学院工学研究科ロボット理工学専攻の鈴木颯斗大学院生らの研究グループは、車載カメラで取得した走行映像から周辺の車両や歩行者などのオブジェクトを抽出し、それらを頂点(ノード)、オブジェクト間の空間的・時間的な関係を辺(エッジ)とする「グラフ構造」として捉える方法に着目。「グラフアテンションネットワーク(Graph Attention Network:GAT)」と「トランスフォーマー(Transformer)」と呼ぶ2つのニューラルネットワークで構築した案内文生成モデルと組み合わせ、構築したグラフから車両の周辺状況を学習し、多様で自然な表現を持つ文章の生成が可能な手法を開発しました。さらにシミュレータで作成した独自の運転シーンデータを用いた実験を実施し、従来手法と比較して高い精度で案内文を生成することが可能であることを示しました。モデル内部の注目(Attention)を可視化することで、生成された案内文の判断根拠を視覚的に示すことにも成功しました。