大学寮・学生寮を知る2022.03.22
「学生寮が気になるけど、実際いくらかかるんだろう?」
「賃貸よりも高くなるんじゃない?」
そう不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、大学寮は賃貸より安く住むことができます。
本記事では、大学寮でかかる費用について詳しく解説していきます!
実際に大学寮に住んでいた筆者が解説するので、検討している方は必見です。
一人暮らしの形は主に、アパートなどの賃貸と大学寮(学生会館)に分かれています。
以下は、日本学生支援機構が調査した「居住形態別学生生活費(令和2年度 学生生活調査報告)」を元にまとめた年間にかかる費用です。
アパートなどの賃貸 | 大学寮 | |
学費 | 1,042,600円 | 1,108,500円 |
生活費 | 1,108,400円 | 834,700円 |
合計 | 2,151,000円 | 1,943,200円 |
アパートなどの賃貸に住む昼間部学生の年間平均が約215万円なのに対し、大学寮に住む昼間部学生の年間平均は194万円となっています。
大学寮の方が年間で約21万円も安いことが分かりますね。
上記の調査データによると大学寮でかかる生活費は、平均で年間約83万円です。
月に換算すると、1ヶ月7万円程度になります。
では、実際にかかる費用を細かく見ていきましょう。
入寮費とは、寮に入る時に支払う費用です。入寮費の有無や費用は寮によって変わります。
ある寮では、2年契約で16万円、4年契約で24万円となっています。
4年契約だとお得になる寮が多いです。
入寮費は寮を出るときに返還されないため、あらかじめ契約年数を決めてから支払うようにしましょう。
ちなみに、筆者が住んでいた寮は入寮費がかかりませんでした。
入寮費は寮によって大きく違ってくるため、事前にしっかりと確認することをおすすめします。
賃貸と同じように、保証金(敷金)を入寮時に支払う寮があります。
値段は寮によって違いますが、5万円ほどかかるところが多いです。
筆者が住んでいた寮では保証金は払う必要がありませんでした。
しかし、部屋に傷や汚れを付けてしまった場合は自己負担となってしまうので、保証金を払っていると安心かもしれません。
保証金は寮を出るときに返金されるので安心してくださいね。
寮費とは、賃貸の家賃と同じように月々に支払う費用です。
寮によって金額に差はありますが、食費や水道光熱費を除くと、だいたい月6万円前後になるところが多いです。
ちなみに筆者の住んでいた学生寮は相部屋で、月4,300円の激安物件でした。
大学によってはかなり安い値段で住める寮もあります。
大学寮によっては、平日の朝・夕に食事を出してくれます。
費用は1日2食で600円~1000円ほどです。
昼食も含め1日1000円で生活した場合、1ヶ月の食費を約3万円に抑えることができます。
食費は定額制のところと都度支払うスタイルがあります。
ちなみに共立メンテナンスが運営する寮では、月17,400円で朝夕2食が提供されます。
自炊をするよりも安く、栄養バランスの考えられた食事を食べられるので、賃貸よりもお得です。
そしてなによりも、毎日人が作ってくれたご飯が食べられることが幸せですね。
賃貸と同じように、寮も水道光熱費が発生します。
ほとんどの寮は寮費や管理費に水道代が含まれているため、光熱費のみ支払う場合が多いです。
光熱費も寮によって差はありますが、月5,000~8,000円と比較的安く抑えられます。
筆者は、月に8,000円の水道光熱費がかかっていました。
寮によっては、インターネットの使用料が発生します。
寮費や水道光熱費に含まれている寮もありますが、月に1,500~3,000円ほどかかることが多いです。
一方、寮によってはインターネット環境が整っていないところもあります。
その場合は、自分でWi-Fiを設置しなければならないので、3,000円以上かかるかもしれません。
寮によっては、年間管理費を支払うことがあります。
管理費は、寮長寮母さんやセキュリティの費用や共用の水道費・光熱費、共有スペースの清掃費に使われ、値段は月あたりにすると5,000~9,000円ほどです。
大学寮と賃貸を比較すると、圧倒的に大学寮の方が安いです。
学費や生活費を含め、トータルで年間20万円以上安く生活できます。
なにより、大学寮の魅力は初期費用が安く抑えられるところです。
寮の多くは最低限の家具・家電が居室に備え付けで、さらに共用ランドリールームなどがあります。
そのため、机やベッド、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、炊飯器、掃除機などは、買う必要がありません。
賃貸だと家具や家電を買うのに15万円以上かかりますが、寮だと3万円程度に抑えられるのです。
さらに自分のモノが少ない分、引っ越しも退去が相当ラクで、安く抑えられます。
このように初期費用なども考えると圧倒的に大学寮の方が安く住めますね。
本記事では、大学寮でかかる費用について解説しました。
・年間で20万円以上安く生活できる
・初期費用を10万円以上抑えることができる
など、賃貸よりもお得に住めることが分かったと思います。
そして大学寮は、月にかかる費用の見積もりが出しやすいので、安心して暮らせることもおすすめのひとつです。
ぜひ、悩んでいる方は大学寮を検討してみて下さい!