大学プレスリリース2023.10.20

【研究成果のポイント】
◆炎症制御分子REGNASE-1※1 によるがん免疫誘導の破綻が膵がんを進展させることを発見
◆膵がんは予後が非常に悪く、分子機序の解明による新規治療法開発が重要な課題
◆REGNASE-1を標的とした膵がん治療開発の可能性に期待
【概 要】
大阪大学医学部附属病院の岡部純弥医員(研究当時)、大学院医学系研究科の小玉尚宏助教、竹原徹郎教授(消化器内科学)らの研究グループは、炎症制御分子REGNASE-1の発現低下が骨髄由来抑制細胞(MDSC)※2 を誘導し、抗腫瘍免疫の回避を介して膵がんを促進させることを明らかにしました(図1)。本研究成果は、欧州科学誌「Journal of Experimental & Clinical Cancer Research」に、10月9日(月)にオンライン公開されました。