大学寮に住む学生に聞きました2023.02.07
日本最大規模の大学である日本大学。16学部87学科を擁し、学部もキャンパスも各地に点在しているため、学部によってそれぞれ個性やカルチャーが大きく異なっています。今回お話を伺ったのは、世田谷区の中心部にある「ドーミー祖師ヶ谷大蔵」に暮らす商学部1年のNさん。寮生活や寮に住んで起こったご自身の変化についてお話を伺いました。
地元が宮崎県で「宮崎日本大学中学校・高等学校」に通っていたため、自然に日本大学への進学を決めました。
商学部の経営学科に在籍しているのですが、この学科を選んだ理由は私の実家が小売業をしており、小学生の頃から大きくなったら実家を継ぐことが夢だったからです。宮崎県内の大学に進学するという選択肢もありましたが、地元を離れて東京で暮らすことで、学業以外の面でも自分を成長させられると思ったことが大きいですね。
「ドーミー祖師ヶ谷大蔵」のことを知ったのは、親が見つけてきたのがきっかけです。私は1人暮らしをしたら自炊をしたかったため、最初はなんとなくアパートやマンション暮らししたいなと思っていました。
しかし、大学生活をリアルにシミュレーションすると、自炊すると時間が制限されますし、食の好き嫌いが多く自炊すると栄養が偏ってしまうということで寮暮らしを選びました。とは言っても、とりあえず東京での暮らしに慣れるまでの1年間だけというつもりでした。
現在はまだ寮に暮らして1年も経っておりませんが、寮生活のありがたさを実感しています。部屋も最初はちょっと狭いかなと感じていたのですが、自分のモノが増えるにつれて、むしろこの広さがちょうど落ち着くというような感覚になりました。
やりたかった自炊についても共同キッチンがあるため、食事の出ない日曜日などに寮の友達と一緒にご飯をつくって楽しんでいます。今ではこの生活が快適で、このまま大学生活中は寮生活を続けようと思います。
親元や地元を離れて、東京に引っ越してきた時はやっぱり不安でした。宮崎と東京では街のつくりが全く違うので、なんとなく落ち着かなかったですね。「ドーミー祖師ヶ谷大蔵」では入寮して割と早いタイミングで、新しい寮生たちのために懇親会を開いてくれるんですよ。
食堂にかなり多くの人数が集まって、出身の地域が近い人ごとにグループをつくって交流するスタイルだったのですが、九州のグループで集まった時に話した人たちとそこで仲良くなることができました。今では一緒に遊んだりしている仲なのですが、やっぱり最初に友達ができたことですごく安心できたのを覚えています。
同じ日大の友達もいれば違う大学の友達もいて、大学を超えた仲間ができるのはすごく大きいなと思いました。寮内では常に友達と一緒に行動するということではなく、1人で過ごす時間もきちんと確保できます。例えると「実家の近所に友達が住んでいる」感覚に近いですね。
実家に住んでいた時は、あまり野菜を食べなかったんですよ。全く食べられないことはないけど、野菜は極力食べませんでした。東京で1人暮らしするにあたって両親が心配していた「栄養が偏る」という点も、私の野菜嫌いが理由です(笑)。ところが寮に入ると、お店のように食事メニューを選べるわけではありません。出されたものは食べるしかないので、食べるようになったんです。「自分って意外と野菜食べられるんだな」と思いましたね(笑)。今では野菜に対する苦手意識もほとんどなくなり、その他の好き嫌いもだいぶ減りました。夏休みに実家に帰ったのですが、この変化には本当にビックリされました(笑)。健康的な食事メニューが出ることは知っていましたが、まさか息子の長年の野菜嫌いまで治るとは、想像もしていなかったと思います(笑)。
「ドーミー祖師ヶ谷大蔵」に入寮することになった決め手の1つは、近くに商店街があること。買い物面が不便だと大変だと思っていたので、商店街の存在は自分の中で大きなポイントでした。実際に住んでからも便利に利用しています。また、住んでからわかったのがアクセス性の良さです。最初は世田谷区の真ん中あたりの立地だから、そこまでアクセスが良いイメージはなかったのですが最寄り駅から「新宿」駅まで20分くらいでいけますし「下北沢」駅へも気軽にアクセスできます。「渋谷」駅にも「下北沢」駅から井の頭線に乗り換えて数分です。小旅行をしたいなら「江ノ島」小田急線で1本。日本大学商学部へのアクセスが良いことは事前にわかっていましたが、遊びに行くにも便利な立地だったということは住んでからはじめてわかりました。
寮生活は食事が用意されているのが本当に大きなメリットだと感じています。もし自炊をしていたら買い物に行く時間、メニューを考える時間、調理する時間、片付けする時間など、トータルでかなりの時間がかかっていたと思います。学業や他のことをしながら自炊すると、それだけで1日が終わってしまうと思います。
現在は大学生活をしながらでも時間に余裕があるので、朝などに散歩する習慣ができたり、高校時代にやっていた弓道をまたやってみようという気持ちになりました。もともと私はインドアが好きで、そこまで人とコミュニケーションをとるタイプではなかったのですが、時間にゆとりが生まれたことで、友達を誘って遊びに行ったり、どこかに小旅行する予定を立てたりするようになりました。
また、実家にいると家族がいるため、何もしなくてもなんとなく過ごせていたのですが、1人暮らしでなんとなく過ごすと本当にダラダラと自堕落な暮らしになることも全然あり得るので、自発的に行動することが増えましたね。実家を出ると1人の時間が増え、寂しく感じることもゼロではありませんが、代わりに自分と向き合う時間が増えます。実はこれが実家を出て生活するいちばん大きなメリットなのかもしれません。これからも自分の夢につながる学業も頑張りながら、他の新しいことにも取り組んで行きたいなと思います。
(文・田中文庫/撮影・白浜哲/取材・西泰宏)本記事は2022年時点の内容です。
転載元:日本大学提携学生寮「日大学生寮」
※この記事は、日本大学提携学生寮「日大学生寮」の許可を得て転載したものです。