大学プレスリリース2025.12.24

日本大学文理学部化学科の嶋田修之准教授ら研究グループは,医薬品開発の一端を担う分子として注目されている糖質*1に,高い精度で特定の機能を持たせることができる新しい修飾技術を開発しました。糖質には,ヒドロキシ基と呼ばれる反応する部分が複数ありますが,特定の機能を持たせるために狙ったヒドロキシ基だけを反応させるには,多段階の工程が必要で,しかも収率が低いという課題がありました。
研究グループは,入手が容易で扱いやすいボロン酸触媒*2と,容易に調製可能なアミンを組み合わせることにより,狙ったヒドロキシ基だけを反応させて,末端プロバルギル基*3 と呼ばれるクリック・ケミストリー*4 へ容易に展開可能な官能基を導入することに成功しました。末端プロバルギル基を利用したクリック・ケミストリーの実験で,糖質同士の連結や糖質-医薬品ハイブリッド型機能性分子*5を創製することにも成功しました。
研究グループは「次世代型医薬品の開発や生命科学分野の発展につながる成果」として期待をかけています。
本研究成果は,令和7 年(2025 年)12 月19 日(金)にアメリカ化学会の「ACSCatalysis」(DOI)doi.org/10.1021/acscatal.5c07548 にて早期公開されました。
なお,本研究は日本学術振興会科学研究費事業,および日本大学文理学部の支援のもと行われました。(図1参照)