大学プレスリリース2023.05.15
公益財団法人がん研究会(所在地:東京都江東区、理事長:浅野 敏雄、以下 がん研)と凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、がん研の「がん化学療法センター」内に共同でがん研究を行うための共同ラボを2019年に開設。これまで3D細胞培養技術「invivoid(R)」による抗がん剤評価技術の共同研究を進めてきました。このたび大阪大学大学院工学研究科(以下 大阪大学)を加えた三者で、「invivoid(R)」により患者のがん細胞を体外で培養し、複数の抗がん剤を暴露して得られた効果と、実際に患者に同じ抗がん剤を投与して得られた効果との比較を行う臨床研究(※1)を開始します。「invivoid(R)」を用いた抗がん剤選択検査の手法が確立することで、個々の患者ごとに最適な抗がん剤を選択するがん個別化医療の実現や、それに伴う経済的負担の軽減を可能にします。本臨床研究の結果を踏まえ、がん研究会での「invivoid(R)」を用いた抗がん剤選択検査に関し、2025年の先進医療適用(※2)を目指します。