大学プレスリリース2023.03.14
【研究成果のポイント】
◆食道がんの抗がん剤投与前後の(FDG)PET-CT検査において、腫瘍の糖代謝と腫瘍体積を合わせた総糖代謝量(Total Lesion Glycolysis: TLG)という指標を用いて、抗がん剤によるがんの減少率を正確に測定することが可能となった。
◆手術前に行う抗がん剤治療の前後で、TLGの減少率が80%以上得られると、抗がん剤治療後に行う手術後の成績が明らかに良いことを見出した。
◆また、PET-CT検査による抗がん剤治療後のリンパ節転移陽性個数の評価を組み合わせると、さらに正確な術後の予後予測が可能となり、今後食道がんにおけるオーダーメイド治療の確立や治療成績の向上につながることが期待される。