大学プレスリリース2023.01.19
芝浦工業大学(東京都江東区/学長 山田純)システム理工学部生命科学科・矢嶋伊知朗教授らの研究チームは、カルシトリオールが、ケラチノサイトと呼ばれる特定の種類の皮膚細胞において、ヒ素を介した発がんを抑制することを明らかにしました。
世界では1億4千万人以上の人々が飲料水を通してヒ素にさらされており、慢性的なヒ素の曝露は、皮膚がんを含む様々ながんを引き起こすことが知られています。ヒ素汚染地域であらかじめビタミンD3を摂取しておけば、5年後、10年後のがん発症リスクを低減し、長期にわたって健康を維持できる可能性があります。今後は、がんを含むヒ素を介した様々な疾患の予防や治療に貢献していきます。