学寮潜入!大学寮レポート2022.09.01
大学寮ライブラリー「Dorm」では、規模や設備、寮内教育や学生へのサポートが充実しているなど、特色のある大学寮を特集して取り上げています。
今回は、一橋大学の、国際学生宿舎一橋寮についてご紹介します!
国際学生宿舎一橋寮について、3編に分けてご紹介します。
その1 そもそも国際学生宿舎一橋寮とは?
その2 レジデント・アシスタント(RA)制度について伺いました。
その3 RAインタビュー:寮を選んだ理由と、寮の魅力は?※本記事
最後に、RAについての質問に答えてくれた鈴木さん・粕谷さんに、そもそも寮を選んだ背景や寮生活の楽しみについて教えてもらいました!
社会学部がある点でした。一橋大学社会学部は、国立大学で唯一の社会学部です。(他の大学では、文学部社会学研究社会学科のように学科として設立されています。)社会学部があり、その中でも幅広く学べるということが、オープンキャンパスに行って感じた魅力でした。
今、法学部に所属していまして、もう民間就職が決まったんですけれども、大学に入る際、高校受験の際は法曹を目指していて、なかでも裁判官になりたいなって思いがありました。
司法試験の合格率でいうと、一橋大学法科大学院が全国トップクラス。法曹を目指している者にとってはすごく魅力的で、なおかつ、粕谷さんと同じようにオープンキャンパスに行った際に、キャンパスの雰囲気自体もとても良かったです。ここで4年間学びたいなと思って、一橋大学に決めました。
自宅から遠かったのが理由でした。また、自立し、親元を離れて暮らしてみたい気持ちもありました。親からは、都内に暮らすとお金もかかるし、わざわざ離れて住む意味はないだろうと言われていました。
その時に、元々寮に住んでいた同期に、寮があるよ、またRA制度があるよという話を聞きました。もし本当に寮に住むことを考えてるんだったらRAになってみてはどうか、と勧められて、寮に住むこととRAになることを同時に決めて、寮に来たという形です。
一人暮らしを始める時にアパートにするか、こちらの寮にするかというのは、結構悩みました。寮を選んだ理由は、2つあります。
1つは寮のサポート体制が充実していたこと。ハウスマスターがいて、なおかつ、RAがフロアにいるという環境は、初めて一人暮らしをする身からすると、とても安心できると感じました。
2つ目は、交流が多いというところでした。一人で住み続けることは不安もありますが、孤独感といいますか、そういったところに苛まれるかなとも思っていました。どうせだったら楽しく生活したいなっていう気持ちがありましたし、同じような環境の友人や同期がたくさんいることはとても心強いですし、いざという時にもすごく頼りになる。仲間がいるのはいいなと思って、一般のアパートではなく、一橋寮を選びました。
住んでいる人同士の繋がりは想定通りでした。入寮後すぐに、当時のRA達が、ウェルカムパーティーや様々なイベントを企画してくれて、交流の場をとても多く用意してくれたので、寮生とはすごく仲良くなりましたし、入学式前からもう友達ができている状況で、まさに望んだ通りの環境でした。
一方で想定以上だったのは、「やっぱり国際寮なんだな」と感じたことにあります。ウェルカムパーティの時も、英語や違う言語が飛び交っていたり、色々な文化の方がいたりしたので刺激的でした。
自分が入居したフロアにも本当にいろんな国籍・文化の方がいたので、入居して衝撃を受けましたし、刺激的な環境だなと感じました。
コロナ禍前に300人規模で集まったパーティーがあったのですが、今でも自分のなかでは結構インパクトが残っていて、学生のパーティーで同規模の者は経験したことがなかったので、すごく楽しかった記憶があります。
コロナ禍になって以降、大人数のパーティーをすごく渇望してた時期もあったんですが、細かい日々の日常でも嬉しさはあります。留学生と一緒に市役所に付いて行ったりして手続きを済ませた後に、「ありがとう」と感謝されるのは嬉しいですね。なかには、帰国する前にわざわざ「ありがとう」って言ってくれたりする人がいる。その瞬間、「RAをやってて良かったな」という風に思えます。
あと、ISDAKのInstagramを運営してるんですけど、投稿をしたときにDMで卒業した方から連絡を頂くこともありました。RAをしていて、受け入れる学生さんも多ければ、見送った学生さんもたくさんいますね。そういう方に覚えてもらっていて嬉しいですね。
私はRAとしてというよりも、寮生としてすごく覚えていることがあります。
入寮した日の夜に、共用部のキッチンへ行ったら、同じフロアに住んでいる日本人の学生とフランスの若い学生が一緒にワインを飲んでいて、すごく楽しそうに会話をしてい、そこに混ぜてもらったんですけど、その会話がすごく印象に残っています。
いい意味で、色んな人が来てはすぐに去っていく、入れ替えの激しい状況でもあるので、開かれている、受け入れてもらえる環境というのがそこにあったことが、新入寮生としてはとても有難く嬉しいことでした。
現在、RAとして自分のフロアをマネージメントしている身としては、今後もそういった寮にしていきたいなという気持ちがあります。先輩方にお世話してもらったという経験は、後輩に還元していこうという気持ちの源だと感じます。
今修士課程に在籍しているのですが、博士課程に進学したいと考えています。社会学の研究を地道に進めていければな、と。
研究しているのは、社会学の歴史です。社会学史と言われる分野で、その中でも、1890年から1900年代前半のドイツに注目しています。
就職が決まってる先は鉄道会社です。その会社を志望した理由に、RAの活動経験が大きく影響してまして、人々の生活を支えたいということ、そしてその生活をより豊かなものにしたいという思いで、鉄道というインフラの業界を選びました。
鉄道の技術しかり、沿線の建物開発しかり、人々の今ある安全や生活を支えて、そこからさらに豊かにすることをこれから実現していく為に、働いていきたいなと考えています。
1年生の自分にも言いたいことを言う感覚ですね。
世界が広がるところは本当にポイントで、国籍を問わず、学年を問わず、DIVERSITYのある寮に身を置くっていうのは本当に視野が広がりますということを伝えたいです。
大学に行く一つの意味っていうのは、視野を広げて、今後の人生にどう役立てるかというところだと思うのですが、このコロナで閉塞感がある状況で、特に皆が求めていることなのかなと思っています。そこを満たすには、一橋寮は格好の場所だなと本当に思います。
ここに住んだら絶対に飽きることがないということを伝えたいですね。
とにかく、色々な方がいます。国もそうですし、日本の中でも北海道から九州まで色々なところから学生が来ている。色々な属性の方が集まるイベントもたくさんあります。毎日が刺激的ですし、僕のように、大学生活において人との関わりを求めてい方にとっては、本当に良い寮なんじゃないかなと思っています。
一橋大学のWebサイトで、国際学生宿舎一橋寮の概要・費用情報を確認することができます。
募集に関する情報のリンクも掲載されています。
https://international.hit-u.ac.jp/jp/curr/accom/kodaira/index.html
この記事では一橋大学の学生寮「国際学生宿舎一橋寮」についてご紹介しました。
今後も大学寮ライブラリー「Dorm」では、特色ある大学寮を続々と取り上げていきますので、次回の特集もどうぞお楽しみに。
※本記事の内容は2022年5月取材時点です