学寮潜入!大学寮レポート2022.09.01
大学寮ライブラリー「Dorm」では、規模や設備、寮内教育や学生へのサポートが充実しているなど、特色のある大学寮を特集して取り上げています。今回は、一橋大学の、国際学生宿舎一橋寮についてご紹介します。
国際学生宿舎一橋寮について、3編に分けてご紹介します。
一橋大学は、東京都国立市に本部を置く国立大学で、1920年に設置されました。
森有礼が福澤諭吉と渋沢栄一の援助を得て、1875年に開いた商法講習所を起源とする、社会科学系の大学として日本有数の歴史を持ちます。
特徴として、少人数教育を重視しており、必修のゼミにおいても1つ10人前後の形態で行っていること、国際色の強い教育を推進しており、海外留学奨学金制度を設けていることなどが挙げられます。
国際学生宿舎一橋寮は、小平国際キャンパスの中にある、一橋大学在学の日本人学生・外国人留学生及び東京学芸大学、東京農工大学、電気通信大学の外国人留学生のための宿舎です。
もともと、1・2年生の校舎として利用されていたものを既存寮と併せて増改築して2002年に開設されました。全部で785室あり、単身室が743室、夫婦室が20、家族室が22室、男女比はおよそ6:4になっています。
ユニットタイプと個室タイプに分かれています。
ユニットタイプ・・・6部屋でワンフロア、キッチンもシャワーもトイレ共用、10平方メートル。各部屋には、ベッド、机、椅子、衣類ダンス、書棚、エアコン、内線電話、電気スタンド、冷蔵庫、靴入れが整備されています。シャワーとランドリーは共用になります。
個室タイプ・・・ユニットタイプに+して、トイレが部屋についています。15平方メートル。
一般家庭と同じように、その中で生活が完結できる作りになっています。
単身室にあるものに加えて、キッチン、お風呂、食器棚、ダイニングテーブルセット、収納棚、ガスコンロなどを整備しています。44平方メートル。
4人家族が、その中で生活が完結出来る作りになっています。
夫婦室がより大きく、62平方メートル。夫婦室にあるものに加えて、子供用の2段ベッド、ウォークインクローゼットが整備されています。
イスダックダイバーシティセンター(通称IDC)。色んな国の人たちを迎え入れることを象徴する場所で、世界のボードゲームや書籍が多数置かれています。非常に入りやすいラウンジですので、ここで交流が活性化されているそうです。
また、ミュージックルームもあり、ピアノ演奏の練習なども可能です。
選ばれた学生が寮の運営をサポートするRA制度を導入しています。一橋寮では、RAが配備されている人数が、日本では最も多いといっても差し支えありません。
※RA制度については次の記事にて更に詳しくご紹介いたします。
それらを基本体制としつつ、更に、2019年度からハウスマスター制度を導入しています。住み込みで様々なトラブルに対応してくれるハウスマスターを設置するもので、24時間対応できるという体制にしています。
学部の1・2年生が入る時には、ユニットタイプに積極的に入居してもらい、そこに留学生も混在させて国際交流の促進を図っています。3・4年生になると、今度は就職活動や卒論などで忙しくなってくるので、個室タイプの居室に移動してもらい、自身の活動に集中できるように調整しています。
学生が安心して学業に集中できる場を提供するというのはすごく大事だと思っています。また、経済的に困窮する学生のサポートとして、安価な住まいを提供出来ること、留学生、特に短期の交換留学生はアパートを契約しづらいという点でのサポートにもなっていると考えています。
#2 国際学生宿舎一橋寮のレジデント・アシスタント(RA)制度に続く
一橋大学のWebサイトで、国際学生宿舎一橋寮の概要・費用情報を確認することができます。
募集に関する情報のリンクも掲載されています。
https://international.hit-u.ac.jp/jp/curr/accom/kodaira/index.html
この記事では一橋大学の学生寮「国際学生宿舎一橋寮」についてご紹介しました。
今後も大学寮ライブラリー「Dorm」では、特色ある大学寮を続々と取り上げていきますので、次回の特集もどうぞお楽しみに。
※本記事の内容は2022年5月取材時点です