大学プレスリリース2022.09.05
弘前大学(青森県弘前市)では、大学構内にある旧第八師団司令部庁舎の発掘調査の結果、解体から免れた基礎とみられる石材と遺物を発見した。同庁舎は戦後、農学部校舎として利用されていたが、その後の解体により遺構は消失したと考えられていた。今回、同大人文社会科学部北日本考古学研究センター(センター長:上條信彦教授)によって調査が行われ、文献には残っていない建築に使用された工法等が判明。また、そこで培われた技術がその後弘前城の石垣修復などにも活用されていることから、津軽地域における近代化に大きな役割を果たしたことが示唆される発見ともなった。今回の成果の一部は8月末に発行された人文社会科学部「人文社会科学論叢」に掲載され、今後、同センターの特別展での公開も予定している。