大学プレスリリース2025.11.25

法政大学生命科学部生命機能学科の豊岡博子 講師、廣野雅文 教授、同大学大学院理工学研究科の大野真 大学院生らの研究グループは、東京大学、早稲田大学、ドナルド・ダンフォース植物科学センター(米国)との共同研究により、多細胞緑藻ユードリナにおいて、雄性配偶子(精子)形成を誘導する仕組みが「性フェロモン」と「窒素飢餓」の二重の作用によって制御されていることを明らかにしました。この発見により、ボルボックス類緑藻において、配偶子の形態進化(同型配偶から卵生殖へ)と、それらを誘導する仕組みの進化(窒素飢餓応答型からフェロモン応答型へ)が連動して起こったことが初めて示されました。この発見は生物の「性の進化」の過程を理解する上で重要なモデルケースになります。本研究の結果は、2025年11月21日付で学術誌『PLOS One』に掲載されました。