大学寮選びのお役立ちコラム2025.06.25

大学進学を機に実家を離れ、一人暮らしを始める大学生は少なくありません。自由な時間、好きなインテリア、自分のペースでの生活。一人暮らしにはたくさんの魅力があります。
その一方で、慣れない生活や地域のルールとのギャップから、思わぬ「近隣トラブル」に巻き込まれてしまうケースもあります。
この記事では、大学生の一人暮らしで起こりがちな近隣トラブルの実例や、トラブルを未然に防ぐための生活の工夫、そして視野に入れておきたい住まいの選択肢について解説していきます。

一人暮らしで自由な生活を手に入れたはずが、思わぬトラブルで心身の負担が増えてしまうことも。まずは、大学生が実際に直面しやすい近隣トラブルの具体例を見ていきましょう。
もっともよくあるのが「騒音」に関するトラブルです。たとえば、友人と自宅で盛り上がっている声や、深夜のテレビ・音楽の音、階下に響く足音や物音など。
本人にとっては「普通の生活音」でも、集合住宅では想像以上に音が響くことがあります。特に大学生は夜型になりやすく、時間帯によっては隣人にとって深刻なストレスになることも。
次によくあるのが、ゴミ出しに関するトラブル。地域によって分別のルールや出す時間が異なるため、「曜日を間違えて出してしまった」「分別が不十分だった」といったことで注意を受ける場合があります。
また、集合住宅のエントランスや廊下に私物を置いてしまい、通行の妨げや景観の乱れが問題視されるケースもあります。
あいさつをしなかったり、何かあったときに連絡が取れなかったりと、ちょっとしたコミュニケーション不足がきっかけで関係が悪化することも。
中には「騒音トラブルを直接言いに来られて気まずくなった」「契約に関する相談をしたら態度が悪かった」といった人間関係由来のトラブルもあります。
近隣トラブルの多くは、ほんの少しの配慮や工夫で防ぐことができます。ここでは、大学生が特に意識しておきたい、具体的な生活習慣のポイントをご紹介します。
床にラグやマットを敷くだけでも、生活音の響きを大きく軽減できます。深夜に音楽を聴く際はイヤホンを使う、話し声が響きやすい時間帯は音量を下げるといった配慮も効果的です。
また、友人を招くときは「声のボリュームを下げる」「夜遅くまでは控える」といったルールを設けておくとよいでしょう。
引っ越し後は、自治体のゴミ出しルールやマナーをしっかり確認しましょう。区役所や市役所のサイトでも確認できますし、不動産会社がまとめた資料をもらえる場合もあります。
掲示板に貼られている注意事項や、掲示物も見逃さないようにすると安心です。
「おはようございます」「こんにちは」といった日常的なあいさつが、近所との関係を円滑に保つ鍵です。
いざというときに声をかけやすくなるだけでなく、「この人はしっかりしているな」という印象を持ってもらうことで、信頼関係が築かれやすくなります。

どれだけ気をつけていても、トラブルが起こる可能性をゼロにすることはできません。万が一トラブルが起きたときは、感情的にならず冷静に対応することが大切です。
相手から注意を受けた場合、まずは「自分のどんな行動が迷惑だったか」を客観的に見直してみましょう。無意識のうちに音が出ていた、ルールを破っていたという可能性もあります。
自分に非があると感じたら、早めに謝罪の意志を示し、改善することが重要です。
もし直接の話し合いが必要な場面でも、感情的な反応はトラブルを悪化させてしまいます。事実に基づいて丁寧に話すことを心がけましょう。
会話が難しい場合は、間に第三者(管理会社や学生相談室)を入れるのも有効です。
問題が大きくなってしまったときや、自分では解決が難しいと感じたときは、遠慮せずに専門の相談機関を頼りましょう。
物件の管理会社、大学の学生支援センター、地域の消費生活センターなど、さまざまな相談先があります。

「トラブルを起こしたくない」「なるべく安心できる環境で暮らしたい」という方にとって、住まい選びは非常に重要な要素です。
学生の住まいの選択肢のひとつとして注目したいのが「学生寮」。一人暮らしとは異なる魅力を持つ住まいとして、多くの学生に選ばれています。
学生寮の多くは、食事付き・家具家電付きといった「生活のしやすさ」を意識した設備が整っています。特に料理が苦手な人や、忙しい学部で自炊の時間が取りにくい学生には、大きなサポートとなります。
完全なプライベート空間を保ちつつも、共用スペースでは寮生同士の交流が生まれます。孤独になりがちな新生活でも、自然な形で人とのつながりが得られるのは、学生寮ならではの魅力です。
学生寮には、寮長・寮母などの常駐スタッフがいることが多く、生活ルールもしっかりと整備されています。
こうした環境は、近隣との摩擦が起きにくく、万が一トラブルがあった際もスタッフのサポートが受けられる安心感があります。
学生寮と一人暮らし、それぞれのメリット・デメリットは以下の記事でより詳しく紹介しているので、合わせて読んでみてください。
大学生活は、自分で自分の生活をデザインしていく第一歩。そのスタートとして、住まいの選択はとても大きな意味を持ちます。
一人暮らしは自由で魅力的な反面、トラブルに遭遇するリスクもあります。だからこそ、周囲との関係に気を配り、地域ルールを理解することが必要です。
一方で、「誰かのサポートがある生活が合っている」「新しい友人ができる環境がほしい」という方には、学生寮という選択肢もあります。寮での暮らしは、生活の不安を軽減し、充実した学生生活を支えてくれる心強い存在になるかもしれません。
物件選びで迷ったときは、日本最大級の大学寮検索サイト「dorm(ドーム)」をぜひ活用してみてください。自分のスタイルに合った寮を見つけて、安心・快適な学生生活のスタートを切りましょう。