大学プレスリリース2024.04.16
武蔵野大学薬学部薬学科(東京都西東京市、学長:西本 照真)の大畑 慎也准教授と石井 雅樹講師は、帝京大学(東京都板橋区、理事長・学長:冲永 佳史)の医真菌研究センター 山田 剛准教授及びスイス・ローザンヌ大学生物学・医学部及び同大学病院名誉教授 Michel Monod氏との国際共同研究により、水虫の治療薬テルビナフィンの自然耐性に関与するタンパク質TrPtk2を同定し、胃酸抑制薬オメプラゾールをテルビナフィンと併用することでテルビナフィンの作用を増強できることを、世界最大の生命科学系学会の1つである米国微生物学会(American Society for Microbiology: ASM)が出版するAntimicrobial Agents and Chemotherapy誌に報告しました。
本研究は、武蔵野大学 薬学部 薬学統合企画 共同研究ユニット『アンメットメディカルニーズを満たす新薬創生プロジェクト』と国内外の研究者とが協調することで得られた成果であり、近年報告の増加しているテルビナフィン耐性白癬菌に対する新たな治療薬の発見に繋がるものと期待されます。
本研究成果は、国際連合が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」のうち、「3.すべての人に健康と福祉を」に貢献するものです。