大学プレスリリース2023.10.10
昭和大学(東京都品川区/学長:久光正)の井藤尚仁助教(医学部内科学講座脳神経内科学部門、医学研究科医科薬理学分野4年)と辻まゆみ教授(薬理科学研究センター)、小野賢二郎客員教授(医学部内科学講座脳神経内科学部門、金沢大学医薬保健研究域医学系脳神経内科学・教授)を中心とする研究グループは、大阪大学神経内科学の望月秀樹教授らとともにパーキンソン病(※1)の原因タンパクと考えられているα-シヌクレインの凝集体による細胞傷害機序の一端を明らかにしました。α-シヌクレインは細胞内で凝集していく過程で細胞毒性を発揮すると考えられていますが、本研究では細胞外に放出されたα-シヌクレインの高分子オリゴマーによって細胞膜が損傷され、神経細胞死を誘導することが明らかとなり、パーキンソン病の発症に関わる細胞傷害機序の一端を明らかにしました。本研究成果は、2023年9月28日に国際学術誌『npj Parkinson’s Disease』のオンライン版に掲載されました。