学寮潜入!大学寮レポート2023.10.17
今回は、東北大学ユニバーシティ・ハウスについて、現地の学生の声を交えて探ってみたいと思います。ユニバーシティ・ハウスは、東北大学が提供する学生寮のひとつで、多様なバックグラウンドを持つ学生たちが共に生活し、異なる文化や価値観を共有しながら成長する場所です。
今回の対談に参加してくれたのは、東北大学の学生としてユニバーシティ・ハウスに住むAさんとSさん、そして東北大学職員のUさんです。寮の魅力や留学生活、コミュニケーションのポイントなど、さまざまなテーマについて語っていただきました。
東北大学のユニバーシティ・ハウスの写真付きレポートはこちら
まず、お2人が東北大学を選んだ理由についてお聞きしました。
医学部4年Aさん: 一番大きかったのはオープンキャンパスです。見学に来て、研究室や授業の雰囲気を見て、他の大学よりも魅力的だなと思いました。国際交流がしたいというのも理由です。東北大学は国際性を強みにしており、留学生との交流や国際プログラムが充実していました。また、仙台の自然環境にも惹かれました。山や自然が身近にあることも魅力的でした。
工学部4年Sさん: たくさん理由はあるのですが、行きたい研究室があったからです。わかりやすく言うと、工学部が強いのと、国際交流と、研究力と、アントレプレナーシップを強みにしていて、それに興味があったので自分がやりたいことができると思い、ここに決めました。
次に、ユニバーシティ・ハウス(寮)を選んだ理由についてお聞きしました。
Aさん: 留学生との交流をより深めたかったからです。学生寮は異なる国から来た留学生たちとのコミュニケーションの場として最適であり、国際感覚を養うためには絶好の機会だと考えました。また、学生寮内でのイベントや活動も充実しており、寮生同士の結びつきを強化することができます。この環境が、私の留学生活をさらに充実させる一因となりました。
Sさん:私も学生寮に住むことで、留学生との交流を重視しました。学生寮は留学生との共同生活を通じて国際感覚を身につける絶好の機会であり、また、寮内でのイベントや活動が多彩で、留学生との交流を促進する一環として活用できます。このような環境に魅力を感じ、学生寮での生活を選びました。
次に、学生寮を保有する大学のメリットについて、東北大学 教育・学生支援部学生支援課のUさんにお聞きしました。
Uさん: 学生が安心して学業に集中できる場を提供できることは非常に大事だと考えています。特に経済的に困難な学生へのサポートとして、安価な学生寮を提供できることや、留学生にとってアパートを契約するのが難しい場合にサポートできる点も考慮しています。
学生寮は学業に集中するための環境を整えるだけでなく、留学生にとってもコミュニティを築く場所として重要です。ユニバーシティ・ハウスでは、留学生との共同生活を通じて国際感覚を身につけたり、リーダーシップを発揮したりする機会も提供しています。
次に、ユニバーシティ・ハウスの魅力について詳しく伺いました。
Uさん: 東北大学の学生寄宿舎は、多様な寮が存在し、学生が自分の学生生活に合わせた場所を選ぶことができます。ユニバーシティ・ハウスのような多くの留学生と共に生活する新しい寮から、昔ながらの学生寮までさまざまな選択肢があります。これにより、学生は自分の希望に合った寮を選び、充実した学生生活を送ることができます。
Aさん: ユニバーシティ・ハウスの魅力は、留学生との交流が非常に盛んであることです。留学生との共同生活を通じて、異文化理解や国際感覚を養うことができます。寮内でのイベントや活動も充実しており、学生寮ならではの経験を積むことができます。
Sさん: ユニバーシティ・ハウスでは、アドバイザーとしての経験も積むことができます。アドバイザーは寮内のイベントを企画し、実行する役割を担い、リーダーシップを発揮します。100人規模のイベントを企画するなど、学外では経験しにくいことが寮での生活において可能となります。
アドバイザーとしての経験ができることも、ユニバーシティ・ハウスの魅力の一つです。アドバイザーの役割や選出プロセスについても伺いました。
Uさん: アドバイザーは学生からの志願者を募り、選考のプロセスを経て選ばれます。志願者の中からは、リーダーシップやコミュニケーション能力が高い学生が選ばれることが多いです。
Sさん: アドバイザーになるためには、コミュニケーション能力やリーダーシップが求められます。寮生との円滑なコミュニケーションができることが大切です。
東北大学は多くの留学生が在籍し、留学生との交流も盛んです。この点についても詳しくお話を伺いました。
Sさん: 東北大学は国際性を強みにしており、留学生との交流が非常に充実しています。例えば、留学生とペアになって半年間サポートをするプログラムがあります。また、コロナ禍であっても、オンラインで留学生と一緒に受ける授業があったり、留学生が国内にいなかった時でも交流し続けられたのは東北大学の留学生課などの方々の想いがあったからなのかなと思います。
Aさん: 留学生との交流では、食事が一つのきっかけとなります。たとえば、麻婆豆腐を作っていたら、中国の留学生から「それ、中国の麻婆豆腐とは全然違うね」と指摘されたことがあります。食事を通じて文化や料理について話すことで、新しい友人を作りやすくなります。毎日が新しい発見と刺激に満ちています。違った視点から物事を見ることができ、自分の視野が広がります。留学生と共にイベントを企画したり、留学生主体の団体に参加したりすることもでき、充実感を得られます。
東北大学ユニバーシティ・ハウスは、学業に集中できる環境を提供するとともに、留学生との交流やアドバイザーとしての経験を通じて、学生生活を豊かにする場所。留学生や日本人学生が共に学び、成長する機会を提供し、異なる文化や価値観を尊重しながら共に暮らすことができることが、ユニバーシティ・ハウスの魅力です。今回の対談で明らかになったように、アドバイザーとしての経験や留学生との交流は、学生寮生活をより豊かにし、自己成長の機会となっています。
次の記事では、写真付きで東北大学ユニバーシティ・ハウスをご紹介します。