大学プレスリリース2023.05.12
昭和大学(東京都品川区/学長:久光正)の小野賢二郎客員教授(医学部内科学講座脳神経内科学部門、金沢大学医薬保健研究域医学系脳神経内科学・教授)と辻まゆみ教授(薬理科学研究センター)らは、金沢大学ナノ生命科学研究所の中山隆宏准教授らとともに、アルツハイマー病(AD)(※1)の発症原因と考えられているアミロイドβタンパク質(Aβ)の凝集体に、新規根本的治療薬である抗アミロイドβ抗体レカネマブが結合していく様子を、高速原子間力顕微鏡(高速AFM)(※2)で捉えることに世界で初めて成功しました。本研究によりレカネマブの臨床効果の機序の一端が明らかとなり、将来、ADを中心とする神経変性疾患の更なる新規根本治療薬の開発につながることが期待されます。本研究成果は、2023年5月4日(米国東部時間)に国際学術誌『Nano Letters』のオンライン版に掲載されました。