大学プレスリリース2025.11.07

北里大学大学院理学研究科の奥山ほのか大学院生(博士後期課程3年)と伊藤道彦准教授の研究グループは、哺乳類のオスを決める遺伝子「Sry」が、ヒトやマウスでは維持を保っている一方で、ゾウやツチブタなどのアフリカ獣類およびナマケモノでは大きく機能低下していることを発見しました。これは「性決定遺伝子は怠けていても働ける」進化的余裕を示すもので、当研究室で提唱された「下剋上進化仮説」を支持する成果です。この研究成果は、2025年10月23日付で、遺伝子専門学術誌Geneのオンライン版に公開されました(Geneには12月10日掲載予定)。