大学寮・学生寮を知る2023.12.22
デザインやアート分野で多くの人材を輩出し、国内外からの評価も高い多摩美術大学、通称「タマビ」。2021年、八王子キャンパス隣接地に大学直営の女子学生寮「多摩美オリーブ館」を開設しました。今回は、多摩美術大学さんご協力のもと、オリーブ館の館内に潜入してきました! 洗練された建築で機能的な生活環境が整った、タマビならではの寮の様子をご紹介します。
JR・京王相模原線の橋本駅から多摩美術大学行のバスに乗っておよそ8分。
バス停を下りると、目の前に大きく円弧を描いた建物が・・・。
これが、多摩美オリーブ館です。
では早速館内へお邪魔しましょう。
・・・これが寮なんですか!?
エントランスを入ると、美しい円弧を描いた吹抜けのアトリウムのお出迎えです。コンクリート壁と、温かみのある木材を使った床やベンチ・テーブルが見事に調和しています。まるで劇場や美術館に来たかのようです。
「多摩美オリーブ館」に常駐で管理にあたっているのが寮長・寮母さん。建物や設備の管理だけでなく、学生さんからの相談に乗ったり、体調不良時のサポートをしたり、日々の生活を支え、見守ってくれる存在です。
まずは、共用設備をご案内いただきましょう。
エントランスから続く吹抜けを進むと、開放的なダイニングルームが広がっています
ここで提供される食事は、月曜日~土曜日の朝夕2食。管理栄養士がバランスを考えて作ったメニューをもとに手づくりで提供し、学生さんの健康をサポートされています。
寮長「自炊の準備や後片付けをする必要が無いので、その分の時間も課題の制作など、やりたいことに活用できます。朝食は和・洋食から選択でき、ご飯や味噌汁はおかわりもできますよ。」
食堂とは別に、各フロアにはキッチンコーナー(キッチンスタジオ)もあり、自炊もできるようになっています。
ランドリールームも各階にあります。
寮長「乾燥機もありますから、雨の日でも安心して洗濯できますよ。台数も十分確保されていますので、快適に利用できると思います。」
建物は鉄筋コンクリート造の5階建て。2つの円弧が向かい合い、中庭には風が抜けるように設計されています。居室の玄関は中庭をのぞむように、建物の内側に設置されていています。
寮室はすべて個室で、机と椅子、ベッド、ハンガーラック、シューズロッカーが付いているのと、バスルームとトイレも分かれており、快適に生活できます。
寮長「居室の一番の特徴は、やはりこのデスクでしょうね。勉強だけでなく、寮室で作品を制作する時の作業台にもなるように作られています。机だけでなく、ベッドも折りたたむことができますので、広いスペースも確保できるんです。」
制作に打ち込む学生のことをよく考えられて設計されているお部屋なんだと改めて感じました。
1階に戻り、エントランスと反対側の出口を出ると、多摩美術大学のキャンパスが目の前に。
緑が美しい歩道は、キャンパスに直結。取材時も、キャンパスへ行きかう学生さんの姿が多く見られました。
コンクリートながらまったく威圧感を感じないオリーブ館の建物は、周辺の緑と見事に調和していました。
最後に、改めて寮長さんとそして多摩美オリーブ館をご担当されている多摩美術大学の職員様からコメントいただきました!
安心して暮らせる環境を守ること、を一番に考えています。
保護者さんに、ここなら自分の娘を預けても安心だと思ってもらえるように日々の管理と食事の提供に努めています。大学の施設でもあるので、共同生活のルールはある程度ありますが、それも勉強の一つだと思って過ごしてもらえればと思います。とはいえ、かしこまる必要のないフラットな雰囲気ができていますので、何も心配せず、安心して入寮して頂ければと思います!
多摩美オリーブ館は、2021年4月にオープンした、まだできて間もない女子専用の学寮です。
コロナ禍真っただ中でのオープンでしたが、ようやく様々な制限も緩和され、2022年秋からRA(レジデント・アシスタント)の活動も始まりました。これからどんどん、寮を盛り上げていければと思っています。
たとえば、この広いアトリウムや中庭などに、寮生の作品を展示したり、寮内の交流を活性化するようなイベント企画など、色々なアイデアが寮生たちからも出ていまして、実現できるよう我々職員もサポートしていければと思っています。
オリーブ館はキャンパスに直結していますので、遅くまでキャンパスで課題に取り組んだり、帰りが遅くなったとしても、すぐに温かいご飯が食べられて、自室で休むことができます。
よく、寮生どうしの交流はどんな感じですか?と受験生の方から質問を頂きますが、オリーブ館では学生の上下関係などもなく、先輩やRAに頼りたいときに頼れる環境があり、大学では聞けないことも、同じ多摩美生の立場として聞くこともできます。ぜひ、オリーブ館で自分のやりたいことも追求しながら、ここでしかできない交流も楽しんで、充実した学生生活を送ってもらえればと思います。
寮長さん、多摩美術大学さん、ありがとうございました!!
多摩美オリーブ館は、多摩美術大学のキャンパス隣接地に、2021年4月にオープンした学寮です。キャンパスとは敷地内でつながっており、各教室まで徒歩5~10分程度の範囲で行くことができます。
多摩美オリーブ館
所在地/東京都町田市小山ヶ丘6-4-1
交 通/八王子キャンパスに隣接
建 物/鉄筋コンクリート造5階建
居 室/190室 ※2F、3Fには交換留学生用の部屋があります
建物は地上5階建ての鉄筋コンクリート造で、2つの円弧が向かい合い、中庭には風が抜けるように設計されています。1階にはダイニングやホール、セミナー室などの共用スペースがあります。学生の居室は2階から5階の全186室で、勉強机・ベッド・ユニットバス・トイレ付き。勉強机は寮室で作品を制作する時の作業台にもなるように作られています。各階には学生が自由に使えるランドリーとキッチンスタジオがそれぞれ備えられ、学生が快適に過ごせるような空間設計となっています。
多摩美術大学 学生部学生課 olive@tamabi.ac.jp
公式Webページ:https://www.tamabi.ac.jp/campus/life/olive_dome.htm
大学直営の 「多摩美オリーブ館」以外に、多摩美生が優先的に入寮できる優先寮「ディアコニア橋本」をはじめ、本学以外の学生も暮らす「推薦寮(ドーミー)」もあります。合わせてチェックしてみてください。
多摩美術大学 優先寮・推薦寮一覧
https://dormy-ac.com/school/shutoken/cth/tmbi/