大学プレスリリース2025.09.18

摂南大学(学長:久保康之)農学部応用生物科学科の國島大河講師は、ペットや食用として需要のあるサワガニ種群(サワガニ)を対象に、オンラインオークションでの取引データを解析し、体色という生物学的特徴が人間の市場行動(販売戦略)や野生個体への採集圧(商業目的や鑑賞目的の採集量)に影響を及ぼすことを明らかにしました。更に、各販売戦略の特性と体色タイプの地理的分布が組み合わさることで、採集圧に地域差が生じることも示しました。本研究は、体色の多様性を持つ野生生物の市場評価や、それに伴う人間活動の影響を明示するとともに、オンラインでの生体取引に対する今後の規制や保全策の重要性を示唆しています。