大学プレスリリース2025.04.25

東京農工大学農学部附属野生動物管理教育研究センターの髙田隼人特任准教授および浅間山カモシカ研究会の渡部晴子氏と矢野莉沙子氏、麻布大学獣医学部の塚田英晴教授らの共同研究チームは、ニホンカモシカのため糞(トイレ)の分布と利用状況を調査し、なわばり宣言には使われていないことやメスからオスへ発情状態を宣伝している可能性など、群れで生活する有蹄類とは異なる機能を持つことを世界で初めて示唆しました。カモシカはオスとメスが別々に生活する行動様式であるため、糞を介してメスからオスへ発情状態をアピールすることが進化してきた可能性があります。本研究成果は、フランスの哺乳類学雑誌「Mammalia」(4月7日付)オンライン版に掲載されました。