大学プレスリリース2024.10.07
近畿大学病院(大阪府大阪狭山市)リハビリテーション部理学療法士 水澤裕貴、近畿大学医学部リハビリテーション医学教室臨床教授 東本有司、同外科学教室(上部消化管部門)主任教授 安田卓司を中心とする研究グループは、食道がんにおける術後呼吸器合併症を減らすための術前リハビリテーションの効果について研究しています。
近畿大学病院にて根治治療として食道摘出再建術を行う食道がん患者を対象に検証を行ったところ、術前の吸気筋トレーニングを行うことで横隔膜機能が改善し、術後の呼吸器合併症の発症率が低くなる傾向があることを明らかにしました。本研究成果は、食道がんにおける術後の呼吸器合併症予防のための術前リハビリテーション確立への貢献が期待されます。
本件に関する論文が、令和6年(2024年)9月16日(月・祝)に、国際的な外科および腫瘍学に関する研究を専門とする医学雑誌”Annals of Surgical Oncology”(アナルズ オブ サージカル オンコロジー)にオンライン掲載されました。