大学プレスリリース2023.12.22

近畿大学産業理工学部(福岡県飯塚市)電気電子工学科は、次世代の情報通信インフラが主流となる「Beyond 5G/6G時代」を見据え、超高速光ファイバアクセスネットワーク技術の研究に取り組んでいます。ICTシステムのエネルギー消費削減の必要性が高まるなか、情報通信のインフラ技術として世界で広く使われている「ディジタルコヒーレント光通信用受信器※1」の復調機能※2 を独自技術で拡張し、エネルギー効率※3 が条件次第で2倍になる通信品質に優れた情報伝送を実証しました。
現在、世界で消費されている光ファイバアクセスシステムのエネルギーは莫大であり、本研究成果によって消費電力削減への貢献が期待されます。また、受信器の復調性能が上がることで情報の伝送可能距離が延長され、地域の情報格差の解消にも繋がると期待されます。
本件に関する論文が、令和5年(2023年)11月15日(水)に、光通信工学を含む光波工学分野のトップジャーナルである、米国電気電子学会と米国光学会の共同学術誌”Journal of Lightwave Technology(ジャーナル オブ ライトウェーブ テクノロジー)”Early Accessサイトに掲載されました。