大学プレスリリース2023.10.20
微生物によるものづくりは医薬品や食品の製造には欠かすことのできない技術となっています。加えて近年の遺伝子解析技術、ゲノム編集技術、合成生物学の進展と、SDGs、環境意識の高まりにより、微生物によるものづくりの適用範囲は今後さらに拡大していくものと予想されます。 一方、現行のスクリーニング法(微生物の選別プロセス)では、必要な手間やスペースが膨大で、かつ設定できる条件の数に限界があることから、実産業応用に至る有用微生物の数はほんのわずかであるのが実情です。
この問題を解決するために提案した以下の課題が、この度、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の「研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産学共同(本格型)」に採択されました。この「大量の微小培養区画を用いたタンパク質高生産微生物のスクリーニング」を可能とする「多次元・ハイスループット・スクリーニング・システム」の開発に着手したことをご報告いたします。