大学プレスリリース2023.10.19
近畿大学医学部(大阪府大阪狭山市)内科学教室(消化器内科部門)特命教授 渡邉智裕と近畿大学大学院医学研究科医学系消化器病態制御学専攻博士課程4年 大塚康生を中心とする研究グループは、真菌感染による急性膵炎の重症化メカニズムを明らかにしました。重症急性膵炎※1 の患者数は、国内で年間約15,000人と推定され、死亡率は約20%にのぼります。重症急性膵炎には真菌感染が高い確率で起こることが知られていましたが、研究グループは、膵臓の免疫細胞が腸管から侵入した真菌を感知し、特定の分子が活性化されることで、急性膵炎が重症化することを突き止めました。本研究により、その分子が重症急性膵炎の新たな治療標的として有望であることが明らかになりました。
本件に関する論文が、令和5年(2023年)10月18日(水)AM0:00(日本時間)に、英国免疫学会が発行する国際的学術誌”Clinical and Experimental Immunology(クリニカル アンド エクスペリメンタル イムノロジー)”にオンライン掲載されました。