大学プレスリリース2023.09.12

近畿大学名誉教授、元生物理工学部(和歌山県紀の川市)教授 本津茂樹と、大阪歯科大学歯学部(大阪府枚方市)教授 橋本典也らの研究グループは、株式会社モリタ製作所(京都府京都市)と共同で、歯の治療で一般的に使用するエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーを用いて、歯の主成分であるハイドロキシアパタイトを直接歯の表面に付着させ、エナメル質※1 を治しながら歯を白くする技術を開発しました。
歯や口元の美しさに焦点を当てた歯科治療である審美歯科には、現在、ホワイトニング法とラミネートベニア法が主に用いられますが、いずれもエナメル質に大きな損傷を与えます。今回開発した技術を用いれば、ハイドロキシアパタイトを用いて傷んだエナメル質を修復しながら歯を白くすることができ、また、アレルギー反応を起こさず安全に治療ができるため、新しい審美修復技術※2 として期待されます。