大学プレスリリース2023.08.29

近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)遺伝子工学科准教授 宮本圭を中心とする、近畿大学、大阪大学、理化学研究所等の共同研究グループは、多くのマウスの体細胞クローン胚が早期に発生停止する原因として、2つの遺伝子の異常発現が関与していることを世界で初めて発見しました。これらの遺伝子は、通常の受精卵では正常に発現することにより、着床前の胚が問題なく発生しますが、発現が抑制されると胚発生が停止することが明らかになりました。本研究によりクローン胚の低い発生率の一因を遺伝子レベルで解明し、当該遺伝子の発現操作によってクローン胚の発生改善が期待されます。
本件に関する論文が、令和5年(2023年)8月28日(月)23:00(日本時間)に、ライフサイエンスに関する国際的な学術雑誌”Life Science Alliance(ライフ サイエンス アライアンス)”に掲載されました。