大学プレスリリース2023.07.06
各地域の生物多様性保全の基礎情報として役立てるため、国内外来種の分布状況を網羅的に示す論文を発表。販売用放流や観賞用放流、遺棄放流など、安易な野外放流による在来生物への悪影響を懸念
【本件のポイント】
・日本在来のタナゴ亜科魚類(以下、タナゴ類(※1))は絶滅危惧種であるにも関わらず、DNAの解析により他地域からの移入個体群であることが判明した事例もあり、移入種の分布状況の網羅的な把握が急務
・国内外来種の移入は、在来のタナゴ類へのマイナスの影響がある。ただし現状では、日本産タナゴ類はすべて絶滅危惧種であることから、駆除を決断することは難しい
・安易な放流に警鐘を鳴らすとともに、国内外来種が移入しないための予防策が重要