大学寮に住む学生に聞きました2019.09.12
※この記事は、2018年11月発行『HOSEI LIFE[法政大学専用寮ライフブック]』vol.3の記事を転載・再編集したものです。
ライフル射撃のスポーツ推薦で、宮崎県から上京し、法政大学に入学。自然がいっぱいの多摩キャンパスで、授業に部活にアルバイトと、キャンパスライフを満喫しています。慣れない東京で毎日を安心して送れるのも、食事付きの寮生活のおかげです。
宮崎県出身の彩希さんが法政大学に入学したきっかけは、ライフル射撃の成績が評価されたため。「東京六大学のひとつである法政大学から推薦のお声がけをいただき、入学を決めました」とのこと。「地方から上京するので少し不安もあり、家族からも東京に慣れるまでは、まずは寮で生活することを勧められました」
実際に見学してみて、きれいで設備も整っていることから寮に入ることを決めました。ただ、市ヶ谷のようなキャンパスを想像していたため、あまりに自然の中でびっくりしたとのこと。「でも、田舎に慣れているので、むしろ落ち着きます。友だちもできたし、食事もひとりじゃないし、寮に入ってよかったです」と話してくれました。
推薦入学のため学部に選択肢はなく、専攻は社会学。「高校までは理系だったので授業はちょっと大変です。ただ、スポーツ推薦者向けに、SSI(Sports Science Institute)という体の仕組みやメンタルを含め、スポーツ全般について学ぶアスリート向けの授業があって、それはとても楽しいです」という彩希さん。
一方、部活は個人競技のため、練習は月に20時間以上というノルマをこなすべく、授業の空きコマなどに体育館内の射撃場に行き、個々に練習するのが日常で、集合練習は月一度。健康面も含め、自己管理がより大変な生活なので、その面でも寮生活を選んでよかったと思っています。
ライフル射撃を始めたのは警察官に憧れてのことでしたが、今の将来の展望は教師かテレビ局のアナウンサー。教職課程も履修し、アナウンスの勉強についても模索中とのこと。夢に向けて充実感あふれるキャンパスライフを送っています。
寮では、イベントなどを通じて学部や部活の違う友だちもでき、寮に入ってよかったという彩希さんですが、東京の生活に慣れてきたこともあり、来年からは一人暮らしを考えています。
「食事面ではとても助かっていますが、大学や寮生活にも慣れてきたので、週末などは自炊もしています」
また、アルバイトを始めるなど、ライフスタイルも、生活の場所も少しずつ変わってきているとのこと。学生時代にしかできないことにいろいろチャレンジするべく、今後はひとり暮らしの可能性も視野に入れているそうです。このような余裕が出てきたのも、親元を離れての初めての大学生活を、不安なく寮で過ごせたからこそ。東京でのひとり暮らしへのスタートアップとしての寮の利用は学生の間でも人気です。
昨年の春には、「いってらっしゃい!」と笑顔で送り出してくれたお父様は、あとからお母様に「4年で呼び戻す!」と宣言されたそうで、彩希さん自身もUターンを希望しています。その分、期間限定の東京での生活を満喫したいという気持ちもよくわかります。寮生活をひとつの足がかりとして、より充実した学生生活へ上手にステップアップできるのは大きな魅力かもしれません。
“慣れない東京生活の、スタートアップに。”