大学プレスリリース2022.09.13
法政大学生命科学部生命機能学科 廣野雅文 教授の研究グループは、スイス・ポールシェラー研究所、理化学研究所の研究グループと共同で、中心体の中核構造である中心子の新しい形成機構を発見しました。中心子は9本のタンパク質繊維からなる9角柱状の構造で、この形には繊毛構造の鋳型としての重要な役割があります。これまでの研究により、この形の決定には、車輪状の骨組構造(カートホイール)と、それとは別の未知の機構が協調して働くことがわかっていました。今回、この共同研究グループは、単細胞モデル生物のクラミドモナスを使った研究により、Bld10p/Cep135というタンパク質が微小管の間を架橋することによってカートホイールとは別の機構で中心的な役割を担っていることを明らかにしました。