大学プレスリリース2025.06.13

東京工芸大学(学長:吉野弘章)芸術学部(東京都中野区)デザイン学科のゑ藤隆弘准教授が、世界5大ポスター展の一つ「ラハティ国際ポスタートリエンナーレ2025(Lahti International Poster Triennial 2025)」でグランプリを受賞した。受賞作《Repetition and life: bud, P2424》は、反復によって生まれる秩序とズレを通じて、生命的な揺らぎを表現すると同時に、ポスターという形式そのものを問う作品。3枚の同一ポスターを重ねることで図と地の関係や画面の天地が曖昧になり、構造の全体像は一見して捉えづらくなっている。観る者が自ら注意深く読み解こうとする中で、ようやくその仕組みや意味が立ち上がってくるような作品となっており、ポスター表現の可能性を静かに拡張する試みだといえる。ゑ藤准教授は前回2022年の大会でもグランプリを受賞しており、トリエンナーレ形式となった2014年以降、初のグランプリ連続受賞者となった。