大学プレスリリース2024.11.14
京都産業大学(京都市北区/学長:在間敬子)生命科学部・植物科学研究センターの寺地徹教授、山岸博京都産業大学名誉教授、京都大学理学研究科の竹中瑞樹准教授らの共同研究グループは、ダイコンのオグラ型雄性不稔に対する新しい稔性回復遺伝子(Rfs)を発見しました。雄性不稔とは、植物の生育や雌しべの発達は正常であるにもかかわらず花粉が形成されない性質で、オグラ型ではミトコンドリアのorf138が原因遺伝子です。今回発見したRfsの産物はミトコンドリア内でorf138のmRNAを切断することで花粉の形成能力を回復します。本研究は雄性不稔と花粉形成をめぐる進化的軍拡競走の一例を示し、成果はアブラナ科作物のF₁育種に利用されます。