大学プレスリリース2023.12.15
宮崎県水産試験場内水面支場(宮崎県小林市)支場長 中村充志、主任研究員 中西健二、主任技師 三木涼平、技師 入木田敦と、近畿大学水産研究所新宮実験場(和歌山県新宮市)准教授 稻野俊直、助教 木南竜平、近畿大学大学院農学研究科(奈良県奈良市)水産学専攻博士前期課程1年 加納達海らの研究グループは、ジャパンキャビア株式会社(宮崎県宮崎市)の支援を受けて、ロシアチョウザメのZ染色体及びW染色体のDNA配列を検出するPCR検査法を開発し、雌性発生※1 させたロシアチョウザメの中から、W染色体だけを持つ超メス※2 候補を選抜することに成功しました。
本研究成果を用いて、超メス候補から全てをメスとして生産(全メス※3 化)できるようになれば、雌雄判別作業が不要となり、養殖キャビアの生産効率が大きく高まることで、大幅なコスト削減が期待されます。
なお、宮崎県水産試験場と近畿大学水産研究所は、チョウザメの全メス化技術の開発を目的として、令和5年(2023年)4月から共同研究を実施しています。