学寮潜入!大学寮レポート2024.01.12
「希望寮」寮長: Kさん(循環農学類2年、神奈川県出身)*写真右
「希望寮」副寮長: Tさん(循環農学類2年、青森県出身)*写真左
「希望寮」副寮長: Sさん(循環農学類1年、愛知県出身)
Kさん(寮長) 長野県の農業高校の園芸科出身だったんですけど、部活で牛を育てて、酪農に興味を持って。結構現場というか実践的な学びができるところを探して、やっぱり牛の数の多い北海道で実習できる酪農学園大学が魅力に感じました。
Tさん(副寮長) ボクも農業高校出身で、専門学校とも悩んだんですが、畑作や果樹などを4年間しっかり勉強したいと考え、先生の勧めもあって酪農学園大学を選びました。実家の祖父母が農業をしており、幅広い品種を栽培している背景も影響しています。
Sさん(副寮長) ボクは先輩方とは違って普通の私立高校出身です。野生動物と狩猟にすごく興味があって、それについて学びたいと思って調べたら、酪農学園大学にたどりつきました。小さい頃に長野県で少し過ごしていた時に、観光客がツキノワグマと遭遇してハンターさんが緊急出動してた事件を聞いたりしたのがきっかけで、野生動物に興味を持ちました。東京でもアライグマが出没したり、人間と野生動物の共存というか棲み分けというか、解決できたらいいなと思っています。
Kさん 本当は1人暮らしが良かったんです。でも、「いろんな人と交流しといた方がいいよ」という父のアドバイスもあり、寮になりました。それを超える説得が出来ませんでした(笑)。とはいえ、光熱費や食費のことを考えると一人暮らしよりも安いし、ご飯もお風呂もついてるのでラクだし、活動の幅が広がるので、結果としては良かったです。
Tさん ボクも大学行く時には1人暮らししよう!と思っていました。でも、もともと高校時代も寮に入っていて、朝起きれないし、料理も得意じゃないので…やっぱり寮にしました。北海道はガス代も高いので、光熱費とか考えたらこっちの方がいいかなとも思います。
Sさん 小学生の頃に山村留学で2年間、中高で6年間と寮生活を結構長くしていたので、受験が終わって合格した時には 1人暮らししようかと迷いました。でも、寮生活した方が絶対に人と関わることが多いし、その分、学べることが多いと思ったので、寮を選びました。
Kさん 先輩と交流が多いのがいいです、同じ部屋なので。バイトやサークル、部活とかも紹介してくれますし、1人で行くよりも心強いし、色々な情報が入ってきたりするので、その心強さがありますね。
Tさん ボクは一人部屋なんですが、隣の部屋に行けば友達がいて、わからない課題を聞いたり、ワイワイ遊んだりもできます。ランドリーには乾燥機もあって、結構便利です。
Sさん 僕は一年生だけの部屋なんですけど、やっぱり出身地が違う人たちとの交流があるのがいいです。方言とか地域性の違いなども知ることができて面白いです。
Kさん 寮長は寮母さんと意見交換したりとか、ちょっと寮内が散らかってるなとか、ちょっと汚いなってところを、みんなに報告したり。あとイベント企画とかしたり、みんなに展開したりしてます。 でも自分的には、頭っていうより、みんなと同じ感覚で、1番前を走ってあげるというか、先導できればなと思ってます。自分がいて、副寮長がいて、 フロア長だったり、各委員会があって、自分でも目が行き届かないところもあるんで、そういうところにアンテナ張ってもらっています。
Tさん 短期バイトをしてます。この間も農家さんのところに行ってきました。
Kさん 飲食店と、牛の市場で働いています。競り落とした300キロぐらいの牛を、購入者のところへ届けるアルバイトです。
Sさん ボクはコープの、いわゆる物流センターで働いています。
Kさん 休日は部屋でテレビみたり、生活用品を買いに出かけたりしてますね。あと自分は先輩と仲がいいので、函館とか北海道の色々なところに先輩の車で連れて行ってもらってます。ホテルとか取らず、お金を抑えながら旅をする感じです。
Tさん ボクは札幌市内にも遊びに行きますね。
Kさん 1人暮らししている友達もいますが、同級生との繋がりは多少あっても、先輩とか繋がりが少ないので、やっぱり寮に入ると先輩とかとの繋がりも多くなって、交流の幅が広がります。ご飯や洗濯乾燥機もあって、節約できる点も多いのもメリットだと思います。
Tさん ボクのようにギリギリで学校に行くような人にとって、寮が敷地内にあるのは重要だと思います。5分以内で学校に行けるので、フットワーク軽く行動できます。あと荷物の受け取りは事務室が対応して預かってくれるという点も結構大事です。学校から帰ってくると、ネットで注文した荷物が届いているので、とても便利です。これは本当に助かりますよ。
Sさん 寮は社会生活の準備運動のようなものだなと思います。もし今、人と関わりたくないと思っても、社会に出れば必ず人と関わることになります。でも寮なら無理なく自然に人との関わりが生まれます。寮を恐れるのではなく、楽しむ場所としてぜひ想像してほしいと思います。
北海道江別市にある、農・食・環境・生命を総合的に学ぶことができる私立大学です。1960年に開学。農食環境学群には循環農学類、食と健康学類、環境共生学類があり、獣医学群には獣医学類と獣医保健看護学類が設置されています。
農作地や放牧地が多くを占め、緑に囲まれたキャンパスで、面積は135ha(東京ドーム28個分以上)で、私立大学としては日本トップクラスです。野幌森林公園に隣接しており、エゾシカやキタキツネなどの野生動物を見ることもできます。
獣医学群獣医学類は、北海道の私立大学でも難関とされ、一般入試の現役合格率は20-30%。共通テスト利用の合格者得点率は約85%以上が必要です。
酪農学園大学では、獣医学だけでなく、北海道の広いフィールドで農、食、環境を学ぶことができます。
「酪農学園大学」公式サイト:https://www.rakuno.ac.jp/
酪農学園大学には男子寮「希望寮」と女子寮「清温寮」があり、高校と大学で建物を共用しており、居住エリアは分けられています。 原則として1年次から入寮が可能で、男子寮には4人部屋と1人部屋、女子寮には4人部屋、2人部屋、1人部屋があります。1人部屋は、男女とも2年生以上から希望できますが、就職試験や国家試験対策などを控える寮生が優先されます。多くの寮生は道外からの学生です。