大学プレスリリース2023.09.08

近畿大学理工学部(大阪府東大阪市)理学科物理学コース教授 井上開輝、東京大学大学院(東京都文京区)理学系研究科特任教授 峰崎岳夫、中央研究院天文及天文物理研究所(台湾)研究員 松下聡樹、国立天文台(東京都三鷹市)特任准教授 中西康一郎からなる研究チームは、チリ共和国に設置された世界最高の性能を誇る巨大電波干渉計「アルマ望遠鏡」を用いた天体観測により、宇宙空間に漂うダークマターのむらむら(空間的なゆらぎ)を、約3万光年というスケールにおいて検出することに初めて成功しました。
本研究成果は、従来の観測に比べて約10分の1以下という小さなスケールにおいても「冷たいダークマター」※1 がより確からしくなったことを示しており、ダークマターの正体を解明するための重要な一歩と言えます。
本件に関する論文が、令和5年(2023年)9月7日(木)22:00(日本時間)、アメリカの宇宙物理学専門誌”The Astrophysical Journal”(アストロフィジカルジャーナル)に掲載されました。